弁護士「億を超える慰謝料、財産分与、養育費をもらえますよ」

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それでも、さすがの麗子さんも、もう我慢の限界でした。

念のためと、不倫の証拠もバッチリそろえていた麗子さんは、それを手に弁護士の元を訪ねました。普通に慰謝料や養育費の話をしようと思っていた麗子さんに、弁護士から思いもよらない一言が飛び出したのです。

「あなたの場合、本当に離婚するなら億を超える慰謝料と財産分与・養育費が取れる可能性がありますよ」

お金目当てで結婚した訳ではない麗子さんでも、離婚を決意したとなれば、やはり先立つものはお金です。麗子さんはこの時はじめて、自身の玉の輿を実感したと言います。

その後、依頼した弁護士は孝弘さんと交渉した末、諸々の名目で億を超えるお金を麗子さんに渡してくれたそうです。その上で、2人は正式に離婚し、麗子さんはシングルマザーになりました。億を超えるお金があるので、さすがに不安は一切なかったと言います。

現在、麗子さんは40代前半。未だに再婚はしていませんが、心配していた仕事は無事に見つかり、正社員で就職することができました。

一方の孝弘さんはというと……じつは離婚後に即、再婚しています。相応の経営者ともなれば、後釜を狙う女性は絶えないのかもしれません。もっとも、麗子さんは孝弘さんに対する興味はすでにありませんが……。

年収3000万円の元夫から億を超えるお金をもらえた理由

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なぜ麗子さんは億を超えるお金を孝弘さんから取れたのでしょうか?孝弘さんの年収は3000万円ですが、これを基準に考えるなら年収の3倍超です。年収400万円の男性なら1500万円程度で、計算が合いません。

じつは、これが一般人と会社経営者の違いになります。

そもそも経営者は年収が高く、そのまま未来の退職金も高額になりがちです。会社名義の財産は財産分与の対象にはなりませんが、自らが保有する会社の自己株式は財産分与の対象になります。それだけに、結婚後に経営が上向きになると、財産分与の額も上がる訳です。

どうやら孝弘さんのケースでは、これらの理屈が当てはまったのだろうと思われます。弁護士は、「不倫が世間にばれるのもまずいと思ったのだろう」とも言っていたそうです。

最終的に離婚問題は「当事者間の話し合い次第」という要素も強いため、あくまで麗子さんのケースは証拠をそろえ、弁護士に依頼したからこその結果と言えるかもしれません。離婚時に、必ずしもそれだけのお金がもらえる訳ではないので、注意が必要です。

それでも、一般人と結婚していたら、こんな額のお金はもらえないでしょうから、玉の輿様様と言えるでしょう。もしかしたら、このような男性と結婚・離婚を繰り返す女性は、この辺りを分かっているからこその行動なのかもしれません。

成功者は「一定の強さを持つ女性」が好み?

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今回の話では、違う角度から考えてみることも大切です。違う角度とは、孝弘さんの視点です。

会社経営者で年収3000万円の孝弘さんは、最終的に不倫三昧になったとはいえ、なぜ麗子さんと結婚したいと思ったのでしょうか……?

筆者は、高年収な男性が女性を選ぶポイントは下記の5つだと考えています。

  • 魅力的な容姿(であろうとする姿勢)
  • 相手には無欲で、自分は野心を持っていること
  • 趣味が合うこと
  • 相手に積極的であること
  • 浮気に対して寛容であること 成功者は意外と、自身のパートナーには一定の強さを求める傾向にあります。若いだけ、可愛いだけの女性では、残念ながら不倫相手、または愛人止まりです。

    冒頭で、自立した女性なら玉の輿に興味がないかもと書きましたが、あなたが玉の輿に興味がなくても、相手があなたに興味を示す可能性があります。また、麗子さん同様、特にお金には興味がなくても、その知性や行動力に反応して好意を持つかもしれません。

    好意を持つのは、もちろん自由です。しかし、その後の結婚生活を考えると、必ずしも玉の輿男性は結婚相手にふさわしいとは言えない可能性があります。

    「年収が高くて優しく家庭的な男」なんていない

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女性が男性に年収や生活力を求めるのは本能で、仕方ない部分かもしれません。でも……それで幸せになれるかどうかは別の話。

すべての高年収男性や富裕層がそうだとは限りませんが、「玉の輿」と思われるような男性は忙しく、また色も好むもの。「年収が高くて優しく家庭的な男性」というのは現実に即していない、女性の妄想とも言えるイメージかもしれません。

以前にも「年収が上がったら態度まで上からになった男性」のお話を紹介しましたが、男性にとって年収と横柄な態度はセットと考えていいでしょう。

今回の孝弘さんは、横柄さが不倫という形で現れる男性でしたが、いずれにしても年収の高い男性には、相応のデメリットもあります。

あなたは、結婚したらどんな夫婦生活を送りたいですか?

「結婚後はどんな生活を送りたいか」をしっかり考えて、それに適した人を選ぶことで、本当の幸せをつかめるのではないでしょうか。

婚活FP山本(山本FPオフィス代表)/DAILY ANDS

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