◆断熱性能のほかにチェックすべきポイントは?
また、これから家をリフォームしたり、新築を建てたりする人は、断熱材だけではなく、「窓の位置関係や耐久性なども考慮したほうがいい」とのこと。
「家の設計に関しては、太陽の熱や光、風といった自然のエネルギーを、機械を使わずに建物に利用する『パッシブデザイン』であるかどうかが重要です。断熱材の性能を高くしたうえで、冬に日光を取り入れやすく、夏に日光を遮蔽できる設計だと、より快適に過ごせますし、冷暖房にかかる電気代を節約しやすいです。
ただし、断熱に優れた家は室内と室外の温度差が広がり、結露ができやすくなってしまいます。結露によって家の耐久性が落ちてしまうので、耐久性に関してもしっかりと対策すべき。安心して長年住めるように、耐震補強もバランスよくやったほうがいいでしょう」
日照時間がしっかり確保できる地域や立地なら、太陽光発電を導入するのも電気代の節約につながるといいます。
「発電量などは環境によって異なりますが、300万円で10kw発電してくれる太陽光パネルを設置すると、35年間で800万円分ぐらい発電してくれる計算になります。300万円投資して800万円戻ってくるなら、設置したほうがお得ですよね?
ただし、日照時間が確保できても、古い家に取り付けるのはオススメできません。太陽光パネルは500kgとけっこう重いので、屋根が重さに耐えきれない可能性が高い。どうしても導入したい場合は、カーポートの屋根部分に太陽光パネルを設置するソーラーカーポートを検討するのがいいでしょう」
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