ヘレン・ミレンについても「どんな映画に出演しても間違いありません。だから彼女と契約した瞬間、『よし、これで本当に特別なものになる』と確信しました」と太鼓判を押した。
ヘレン・ミレン「今が公開にふさわしい時期」
そんなヘレン・ミレンは、ドルチェ&ガッバーナ(24年春コレクション)の黒のチュールドレスをまとって登場。
当初2022年に公開予定だったが公開延期となった本作について「とてもエキサイティングでした。この映画をつくったのは4年ほど前ですが、いろいろなことがあり公開がストップしていました。でも、私たちはみんな、今がこの特別な映画の公開にふさわしい時期だと感じています」と改めてふさわしいタイミングに公開されると熱弁。「和解、友情、勇気、仲間のために立ち上がることについて描くこの映画が、こうしてこのニューヨークで公開されることに感激しています」と、感謝の気持ちを述べた。
さらに「私が演じた(ジュリアンの)祖母は、現在とても人生がうまくいっていますが、若い頃は困難な時期も過ごしていたんです」とその背景を語ったミレンは今作を「贖罪と優しさの大切さについて描かれたすばらしい物語」であると紹介。「(自身が演じた祖母は)いじめっ子で不愉快な人間であるがゆえに学校を退学になった孫に、自身の過去の話をし、仲間をサポートすることがいかに大切かを彼に理解させようとするんです」と本作のテーマと自身の役目について説明した。
問題児役ブライス・ガイザー「ヘレンはとてもすばらしい」
ブライス・ガイザーは前作から問題児ジュリアン役で続投。
カイザーは「この作品は『ワンダー 君は太陽』に続く物語。ジュリアンは学校から締め出されますが、そこから何も学んでいないんです。いじめっ子が登場する多くの映画のように彼は謝罪して終わったんですけどね…」と語り、「彼がこの作品でどうなるのか見届けてほしいです」とその先に期待を持たせる。
ヘレン・ミレンとガイザーは初共演。ミレンについて「撮影の準備をしながら『クィーン』(※)を観ましたが、正直なところ彼女に会うのはとても緊張しました。ですが、自分をもっと良い役者に育ててくれるのではと考えていたので、彼女から学べることはすべて学びました。ヘレンはとてもすばらしいです!」と、リスペクトの気持ちを示した。
※:2006年の映画。エリザベス女王を演じたミレンは米アカデミー賞で主演女優賞を受賞した。
『ワンダー 君は太陽』の血を継いだエモーショナルな次章『ホワイトバード はじまりのワンダー』は12月6日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ他にて全国ロードショー。