この棚は、「棚に集まる」をコンセプトに、ただ物を収納するのではなく、イスやテーブル、日よけなどの機能も兼ね備えている。棚には、「Play」「Training」「Relax」という3つのテーマを用意し、ピクニックセットやビーチボール、ヨガマットや椅子など、この場所にくれば誰もが楽しめるようなアイテムを多数収納する予定だ。

会場で拾った石を活用したロックガーデン作り

設置する棚の塗装

今回の実証実験へ向けて、前の1か月間を事前準備期間として設定。妄想ワークショップ参加者を中心に石拾いなどの環境整備や、アイテム棚の塗装などを行い、ワークショップから継続した関係性をつくり、実証実験に向けて共に準備を行った。

会場となる史跡整備予定地(旧商工会議所隣)

コトラボは、今回の実験を通して、居心地の良いまちなか、行きたいと思うまちなかを模索し、街へと実装していくことで、より魅力的な街へと変えていき、新しい賑わいを生み出していければ、と考えている。また、小田原市都市政策課と共に、この結果を踏まえ、街の魅力づくりにつなげていくことを計画しているようだ。

まちづくりや地域活性化に取り組むコトラボ

コトラボは、まちづくりや地域活性化事業を展開している会社。2005年から横浜市寿地区の空き部屋を活用し、街全体を一つの宿と見立てた「yokohama hostel village」を運営している。

また、シェアカフェ&シェアハウスとして空き家活用とその担い手支援を目的とした「bluff-terrace」も推進中。松山市三津浜地区では、空き家バンクの運営を通して、新たな地域の賑わいづくりや地域で地域のまちづくり資金を捻出するコミュニティアセットプロジェクトなどを実施。

埼玉県熊谷市では、中心市街地を流れる星川周辺の活性化を行うために、地元若手メンバーとまちづくりを行っていけるコミュニティづくりから始まり、星川夜市の立ち上げ支援や実証実験を前提としたワークショップ熊谷・まち・妄想ワークショップなどを実施している。