先述したように、手越は緊急事態宣言中に夜遊びをしていたという落ち度はあったものの、犯罪やフワちゃんのような暴言など、何年も地上波テレビに出演できなくなるほどの不祥事を起こしたわけではない。最大の原因とみられるのは「当時健在だったジャニーズ事務所からケンカ別れのようにして退所したこと」で、手越が地上波に出られなくなったのは各テレビ局が旧ジャニーズに「忖度」した結果だとみられる。

 旧ジャニーズは性加害問題の影響で崩壊し、業界内の「忖度」も急激に弱まった。旧ジャニーズの顔色をうかがう必要がなくなったからこそ、手越の番組復帰が実現したのだろう。となれば、「もともと手越は地上波テレビから追放されるべきではなかった」「業界の忖度文化の被害者」といった指摘が上がるのも当然だ。

 ネット上では「コロナ禍に夜遊びしてただけで、何年も地上波に出演できなかったのは可哀そう」「手越はジャニーズのせいで追放されただけだから気の毒」などと同情の声が湧き起こっている。こうした意見が強まれば、『イッテQ』への復帰を足掛かりとして地上波での完全復活も期待できそうだ。

 近いうちに『イッテQ』では数年ぶりとなる決めゼリフ「ティッ!」を聞くことができそうで、ここから手越の逆襲が始まる可能性もありそうだ。