造幣さいたま博物館で、10月5日(土)・6日(日)、「造幣さいたまサンクスフェア2024」が開催される。

工場見学やクイズラリーを開催

造幣局では、造幣局さいたま支局の開局8周年を迎えるこの時期、日頃から造幣局の事業に理解をしてくれている地域の人々への感謝の意を込めて、「造幣さいたまサンクスフェア2024」を実施。休日の工場見学の実施をメインに、子供向けのクイズラリーなど楽しく学べるイベントとなっている。

貴重な貴金属製品品位証明の打刻実演を実施

期間中に限り土日も行われる工場見学では、プルーフ貨幣及び通常貨幣製造工程や、手元カメラを設置し細かい手作業をみることができる勲章製造工程、普段はみることができない貴金属製品品位証明の打刻実演が楽しめる。

貴金属製品品位証明の打刻作業

貴金属製品品位証明業務について紹介しよう。500円貨幣などを製造する造幣局では、貨幣の製造以外にも特徴的な事業を行っている。それが、「品位証明事業」だ。


造幣局は、公的な第三者として、貴金属製品の製造又は販売をしている事業者からの依頼に応じて、製品の品位試験を行い、合格した製品に品位証明記号・通称「ホールマーク」を打刻している。

「品位」とは、製品に含まれる貴金属の純度を意味し、「品位試験」とは、製品に含まれる貴金属の純度を分析して、事業者が申し出た純度を満たすものであるか試験をすることだ。

人々が、「ホールマーク」入りの貴金属製品を購入するメリットは、大きく分けて2つある。1つは「安心できる(消費者保護)」こと。ホールマークが表示された貴金属製品については、国から認められた機関である造幣局が、貴金属の種類に応じてJISで定められた分析を行い、品位(純度)を証明しているため安心して購入することができる。

2つ目は、「資産価値がわかりやすい(取引の安定)」こと。ホールマークがあれば、品位(純度)が千分率で表示されているため、資産価値が一目瞭然。品位のわからない貴金属製品を売却する際、貴金属の含有量を少なく査定され、「思ったより高く売れなかった」という事態にならずに済むのだ。