and farmから、畑のある暮らしを提案する宿泊サービス「and farmクラインガルテン」が登場。都市での生活をベースとしながら、週に数日、畑のある暮らしを楽しむライフスタイルを、月額5.5万円から提供する。

畑活とクラインガルテンが静かなブーム

心身のリフレッシュや、自給的で環境負荷の低い暮らし、食の安全やトレーサビリティへの関心の高まりなどから、近年、家庭菜園市場はゆるやかな広がりを見せている(※1)。民間の貸農園事業者も活況を見せ、SNSでは「畑活」という言葉も登場するなど、農的な活動は静かなブームとなっている。

また、再注目されているのが、ドイツをモデルとして1990年代から導入が始まった滞在型市民農園「クラインガルテン」だ。自治体が主体となり利用者に農地と休憩小屋を貸し出すもので、全国で70箇所ほど開設されている。新型コロナウィルスを契機として、ほとんどの施設では満室状態(and farm調べ)が続いている。

美しい里山での新しいライフスタイルを提案

and farmは、「生命のつながりの中で人間らしく生きる喜びを」をミッションに掲げるローカルベンチャー。山梨の桃を産地直送で届ける桃専門ECを展開し、生産者と消費者がともに果物の恵みを楽しむ活動に取り組んでいる。

また、「畑活」と「クラインガルテン」の需要の高まりを背景に、民間事業者としてこれまでにない新たなサービスを提供すべく「and farmクラインガルテン」をローンチした。畑での活動を通じた心身の充足を目指して、都市生活者のウェルビーイングの実現をサポートし、美しい里山での新しいライフスタイルを提案している。


2025年春にオープン予定の第一号拠点では、山梨県韮崎市の古くからの集落にある空き家と耕作放棄地を活用。地域に眠っていた資源を活用することで、利用者に低コストで高品質なサービスを提供するとともに、地域の住宅インフラを再生し、関係人口を創出していく。「and farmクラインガルテン」が広がるほど日本のローカルが元気になるという未来を目指している。

農機具の完備された畑や滞在施設を用意