「ちょっと粘着質なところがあるコで、このときも私は今回は身内だけと言っているのに、『いいじゃない』って遠回しに断っているのを理解していないようでした。そこで式に参加してくれるのは嬉しいけど、飛行機代も現地のホテル代も自己負担になるけど、それでもいいか聞いてみたんです。
そうしたら『何それ、友達だったらそっちが負担するのが常識でしょ?』って。タダで海外旅行しようと魂胆が見え見えだし、結婚をお祝いしようする気持ちはゼロ。そんなことだろうとは思っていましたが、これにはあきれました」
◆あまりにしつこく、彼に撃退してもらった
でも、秋奈さんから連絡が来ることは予測の範囲内だったようです。
「グアムで結婚式を挙げた友達がいるんですが、秋奈は本来、招待客ではなかったのに本人に連絡して、新郎新婦の負担でグアムに来た前科があるんです。しかも、ご祝儀は渡さなかったそうです。
自費で海外まで来たならともかく、相手に全額負担させてご祝儀なしってありえないですよ。この話は秋奈以外の大学時代の仲間の間でも話題になり、『あかりもタカられないように気をつけなよー』って言われていたんです」
実際、秋奈さんはあかりさんに何度も連絡してきて、「わかった。ホテル代は自分で負担するから飛行機代は出してよ」など一方的に妥協案を提示するなどなかなか諦めてくれませんでした。
「彼氏には逐一(ちくいち)報告していたのですが、秋奈には彼もドン引きしていました。さすがに見かねて私の代わりに彼女と直接話してくれて、それでようやく諦めてくれました」
それでも納得できなかったのか共通の大学の友人たちに文句を言っていたとか。ところが、みんなから「悪いのは秋奈のほうだよ」と逆に責められてしまったそうです。
「前から問題を起こしていたコでしたけど、この一件で完全に孤立。けど、別に縁を切るとかまでは考えてなくて国内での結婚お披露目パーティには招待状を出しましたが出欠の返事すらなく、当日も来ませんでした。ひょっとしたら彼女の中では私が悪者になっているのかもしれませんね」