アヤさんのアプリのプロフィール写真は、露骨に加工されています。顔を小さく、目を大きく美肌に加工して、本人とは気が付かないほどです。露骨に加工と分かる写真の女性を好む男性は、あまりいません。

スマホを持つ男性
「これじゃ加工しすぎですよ。加工って分かるし、会ったら別人って思うよ。まともにパートナーを探している男性なら選ばないし、騙せそうにも見えちゃうよ」

「騙せそうにみえるんですね。どうしたらいいですか?」

「ごめんね。印象がどうしても、だらしないのよ。遅刻するし髪もボサボサだし、姿勢も悪いし、メイクもやっているのは分かるけど、下手なの。これだと何も考えずに生きてきてそうに見えるから、簡単に騙せそうだと思われる。あと、ちゃんとした男性が支え合って生きていくパートナー候補としては、ちゃんとしてなさそうで戦力外に見えるの」

「ええ! 私ってそんなにだめですか?」

「そうだね。電子タバコも吸うんでしょ。これも不人気要素かなぁ」

「タバコは分かるけど……禁煙もいつかはします」

◆“やろうと思えばできる”は“できない”と同じ

「いつか禁煙しようと思っていても、今が喫煙者なら、喫煙者ですよ。ヘアアレンジやメイクも習った方がいいと思いますよ」

「それ、よく記事でも書いてますよね。習おうとは思うけど、マスクすると落ちちゃうし、朝は眠いし、デートの時はちゃんとします」

「それをだらしないって言うんですよ。いつも家を出る何分前に起きてますか?」

「15分前かな」

「え!」

深夜のスマホ
私も昔は手抜き女でした。低いレベルの比較で恐縮ですが、それでも家を出る30分前には起きてました。アヤさんは朝ご飯抜き、最低限の身支度で家を出ているそうです。そして夜遅くなる原因は、「ダラダラスマホを見ているから」とのことでした。

◆出会いの場で下に見られて搾取されないために

アヤさんは自分が“婚活以前”の状態であったことに納得し、まずは早起きなど生活を整えることを約束してくれました。だらしなければ、だらしない人だけが寄ってくるだけならまだ良いのですが、マッチングサービスのように多くの人が集まる場を利用すれば、恋愛経験が乏しく自分を客観視できない人は「搾取しよう」という人から狙われるのです。