同ドラマのプロレス指導を担当した現役女子レスラーの彩羽匠は25日、自身のSNSで剛力が対人で初めてバックスピンキックを放った時の練習動画を公開。素人かつ初めてとは思えない速度と高さでキックが相手の側頭部に命中し、SNS上で「天才か」「運動神経えぐすぎ!」などと話題になり、27日現在で170万回再生を記録するなど大反響に。彩羽は「足の上がりも的も首の切り返しも完璧」と絶賛しており、やはりアクションのセンスがずば抜けているようだ。

 絶賛一色になっているが、女子プロレスファンからは唯一の「批判」もあった。クラッシュ・ギャルズがヒット曲「炎の聖書」を歌う劇中のシーンについて、「飛鳥役の剛力彩芽、炎の聖書のダンス上手すぎ!本人そんなに上手くない!」「飛鳥のダンスのキレが良すぎて、剛力ちゃんが出ちゃってる」といった声が上がったのだ。あまりに再現性の高いドラマであるがゆえに気になったファンがいたようだが、これも剛力の抜群の身体能力を象徴するエピソードといえるかもしれない。

 剛力といえば、大手事務所「オスカープロモーション」の期待の星として大々的に売り出されたが、当時は「ゴリ押し」との批判が目立ち、思うように活躍できず。「ZOZO」創業者で実業家の前澤友作氏との熱愛と破局など、公私ともに迷走したことも人気低下に拍車をかけた。2020年夏にはオスカーからの退所を発表し、以降は仕事が激減していた。

 そんななか、同じく「ワケあり」の唐田と『極悪女王』でタッグを組み、過去最高レベルの熱演で評価を一変させたのは運命的だ。劇中、クラッシュ・ギャルズの2人は「求められる自分となりたい自分」のはざまで苦悩するが、剛力はその姿に自分を重ね合わせていたという。これもオスカー時代にはあまり見られなかった、思い切った演技とアクションにつながったのかもしれない。

 唐田も同様に評価を急上昇させており、大ヒット中の今作は高い素質を持ちながら「ワケあり」で低迷していた2人の女優にとって復活の起爆剤になりそうだ。