読者が納得いくラストとなれば良いが……。

 9月24日発売の「週刊少年ジャンプ」(集英社)に掲載された270話で残りあと1話となった人気漫画『呪術廻戦』。最終回に向けてカウントダウンが始まってからは死んだと思われていたキャラが“実は生きていた”展開が連発されているが、読者が気になっているのが、現代最強の術師である五条悟が復活するかどうかだろう。考察界隈では作者・芥見下々氏が仕掛けたであろう多くの“伏線”が指摘されている。

「236話で“呪いの王”宿儺に敗北して死亡した五条については、復活の伏線が山のようにあるのです。五条といえば、釈迦がモチーフのキャラ。その釈迦といえば、五条の年齢と同じ29歳の時に東西南北の門から出かけた際に南門で死者に会って死を悟るも、北門で修行者と出会い感銘を受け、出家を決意して新しい自分となります。236話が収録された単行本26巻はタイトルが『南へ』でありながら、五条が表紙の背景は雪景色で、服装も死者を見送る側である黒で統一されていました」(サブカルライター)

 また、残り2話となった前号でも意味深な大ゴマで“振り子時計”が描かれ、その針を見ると短針が2時、長針が21分を示していることが話題を呼んでいたようだ。

「この“221”という数字は長らく封印されていた五条が現世に帰還した神回。封印されていた時間を除くと五条はまだ28歳ということになり、29歳になったタイミングで復活するのでは、というわけです。『呪術廻戦』にはまだまだ多くの伏線が残されていますが、その最たるものが自立可能な無生物“呪骸”の作り方を教えて死んだ“学長” 夜蛾正道のエピソード。ネット上では五条が人間とは違う姿で登場すると予想している人も多い。ただ、それで女性ファンに許されるのかどうか(笑)」(前出・サブカルライター)

 その一方で、五条以上に読者が気になっているキャラクターもいるという。

「宿儺との最終決戦に突入した253話の回想シーンにて、唐突に名前だけの登場となった1級術師の『宇佐美』です。以来、SNSでは『呪術廻戦』に関するツイートでは、『で、宇佐美って誰だよ』が決めゼリフとなっていましたが、残り1話となってもまだ未登場となっている。ただ、話の流れ的にもはや登場する隙間はなさそうなため、もやもやしたままのフィナーレになるかもしれません」(前出・サブカルライター)