たまたま時津風部屋を贔屓(ひいき)にしていた人から当時の人気横綱・双葉山を紹介してもらい、同じ時津風部屋の関取・若葉山(現在活躍している若隆景と若元春の祖父)の東京後援会長を引き受けたのが相撲との縁だった。

呼出しの着物に染め抜かれた「なとり」の名前

戦後の大相撲は、苦しい時代が長く続いた。とくに呼出しは物資が不足しており、土俵の上に着て出る着物にも困っていた。


同社は「なんとか作ってくれる人はいないものか」との呼びかけに対し、応援するかたちで着物の提供を始めた。贈られた呼出しは、感謝の意味を込めて、背中に「なとり」の名前を染め抜いた。


現在も春夏は白、秋冬は紺の着物を提供している。なとりの着物は無地ではなく、よく見ると扇子の柄の模様が入っているのが特徴だ。

相撲が好きな人は、なとりの「一度は食べていただきたいシリーズ」もチェックしよう。

なとり公式サイト:https://www.natori.co.jp/

※「チーズ鱈」はなとりの登録商標です。類似品にご注意ください。登録商標第1939079号

(佐藤 ひより)