「BreakingDown」は、昨年5月に元警察官僚や弁護士、警察OBらで構成された「反社対策アドバイザリーボード」を発足させ、反社会的勢力を排除したクリーンな団体を目指すと宣言。しかし、今月上旬に「BreakingDown」のCOO(最高執行責任者)である溝口勇児氏や人気選手と暴力団関係者が一緒に撮影したとされる写真が「反社対策どころかただの密接交際」などとして拡散された。

 この写真については、溝口氏が「記念撮影を求められたので、会場に足を運んでくださったお客様の一人として対応した」と釈明し、同団体は「(反社とされる人物は)関係者入場口から無断で会場内に侵入した」と説明。今後は関係者のコンプライアンスチェックや受付での本人確認等をより厳重にするとして騒動は沈静化したはずだった。

 だが、元代表が「代表就任中に起こした可能性がある事件で暴力団対策課に逮捕された」となると、どうしても世間の目は厳しくなってしまう。ただでさえ、「BreakingDown」は傷害や恐喝などでの出場選手の逮捕が相次いでイメージが悪化していただけに、追い打ちとなる恐れもありそうだ。

 団体側は公式SNSで「(役員退任後の)板垣氏は当社の経営や事業運営に関与しておりません。当社は、現在も一切の資本関係や業務提携を板垣氏と保持しておらず、当社の経営や事業活動に板垣氏の影響はございません」とした上で、「板垣雄吾氏の逮捕報道につきましては、当社としても非常に遺憾であります」とする声明を出した。しかし、これだけで世間の印象を覆すのは難しく、よりクリーンな団体運営をアピールしていく必要がありそうだ。