◆打ち合わせで、ディレクターの手がビビッて震えていた

打ち合わせで、ディレクターの手がビビッて震えていた
『零落』より
――日本では若い層向けの作品が多いから、プロデューサーとして年配の人が生き生きとしている作品もつくりたいとお話しされていました。外国でも、一時はハリウッドでさえ、40歳になったら女優の仕事はないと言われました。外国の方でも、刺激になった方はいますか?

MEGUMIさん(以下敬称略)「『ノマドランド』は、フランシス・マクドーマンドさんの企画で、チャイニーズのクロエ・ジャオさんが監督を務めましたよね。あれは『わあ、すごい』と思いました。ああした企画を自分で考えて、アジア人の女性監督を選んで実現させたんだと。興奮しました。今年もアジア人のパワーがすごいですが、日本も世界で頑張らないといけないな、私も頑張るぞと思っています」

――ご自身の道を歩まれていて、ご自分でもパワフルだとおっしゃるMEGUMIさんですが、もちろんパワフルなんですけど、実際お会いしてみると、強さだけじゃなく、しなやかさをとても感じます。何か心がけているのでしょうか?

MEGUMI「嬉しいですね。以前、バラエティ番組に出たとき、楽屋で打ち合わせをしていたらディレクターの方の手が震えていたんです。『これはヤバいな』と。普通にしているだけでビビられる年になったのかと」

――(笑)。

MEGUMI「35歳くらいからですかね、疲れてないのに『疲れてるんですか?』と言われたり、全然そんなことないのに『機嫌悪いですか?』と取られたり。そこを変えていくのは自分しかないですよね。マネージャーと車で2人の時とかは、もっと激しいですよ。でもこうして人と会ったりするときには、強くなりすぎないように気を付けています」