手相占いは、生年月日を使った占いに比べて、自分だけではわかりにくいことが多いです。今回はプロの手相占い師である星健太郎さんが手相の見方について徹底解説。手相占いをするときには、右手と左手どっちを見るの? 線が短い意味は? 手の形は関係ある? 簡単な知識から少しマニアックなことまで、幅広くカバーした手相の見方マニュアル。
手相は「自分の現状を知る」ための占い
手相は自分の現状、つまり今の状態を知るための占いであることをご存知でしたか?
生年月日占いでは、その結果はあまり変わることがありません。例えば、さそり座の人の場合、星座が変わることはないため、その人はずっとさそり座としての運勢です。
つまり、生年月日占いではその人の宿命、才能、もとから持って生まれた天性のようなものがわかるということ。よく「天職を知りたい」なんて方もいますが、そういうことを知れるのが「生年月日占い」の特徴。自分の生年月日は変わらない。かっこよく言い換えれば、天から与えられた能力なんです。
一方で、「手相占い」でわかることは宿命的なことではなく、現状がどうなっているのかということ。
聞いたことがある方もいるかもしれませんが、自分の手相は変わっていきます。なぜ手相が変わるかというと、現状が変わるから。現状に合わせて手相も動いていくのです。ですので、今のあなたを読み解くことが、手相占いの最も得意とする分野です。
ちなみに、手相だと将来的なことが占えないというわけではありません。あくまで、未来よりも今の分析のほうが得意だということです。
手相は自分の行動次第で変わっていく
考え方や行動が変われば手相が変わる。先ほどこうお伝えしました。
しかし、これに対して「それって本当なの?」と懐疑的な印象を持たれる方もいるかもしれません。手相占い師の星さんによれば「いろいろな手相を見ていると、考え方や環境が変わると、手相が変わっていくことが多いです」とのこと。
例えば、赤ちゃんの手のひらには、ほとんど手相が刻まれていません。最低でも3本、多くても5本程度だそう。ですが、歳を重ねるたびに手相は増えていきます。月日を経た樹木が年輪を重ねていくように、線がいくつも出てくるのです。つまり、手相とはその人の生きた証みたいなもの。その人がこれまで行ってきたこと、考えてきたこと、どういう環境にいたか、ということが手に刻まれていきます。
手相占い師・星健太郎さんに手相の見方を教えていただきました。
手相占いでも未来を見ることはできる
手相占いでは「現状がどうなのか」「その現状から見た未来がどうなのか」がわかります。
手相で見る将来は、この現状のまま進むとこうした未来に突き当たるよ、ということ。「もしもこのままの生活を続けていけばこういう未来が待っている。嫌なら変えましょうね」というものが手相占いなのです。
手相占いとは違って、生年月日の占いの場合は始めからある程度未来のことが予期されています。「こんな未来が待っているよ」というようにすでに決まっている未来を占うものです。
手相占いと生年月日占いの違いって?
例えば、その人の運勢のパイプがあったとします。その人の運気は、上のイラストのように、このパイプの中を上がり下がりしていきます。しかし、この枠(パイプ)をはみ出すことはない。この上がり下がりの中で上にいる人もいれば、下にいる人もいる。しかし、さらに大きい枠の人もいますし、枠自体がもっと上にある人や、下にある人もいます。
つまりもともとの運勢の大枠が決まっているんです。上のパイプの人は社長になる運勢だったり、下のパイプは社長になる運勢はないけれど、人をサポートする運勢に恵まれていたり。その人の宿命は決まっているんです。
このように、その人の運勢や未来はある程度決まっていて、その中で運気の上がり下がりがある、という考え方のもと占われるのが生年月日占いということになります。このパイプを逸脱して、運気が上下するということは、生年月日占いの場合はほとんどありません。
生年月日で占った結果、結婚運が悪いとなると、それはもうずっと悪いことになります。もちろん悪い枠(パイプ)の中で、良い悪いがあるけれど、もともと結婚運が良い星のもとに生まれてきた人を超えることはできません。
このように生年月日占いではすでにゴールは決まっていて、それを変えることは困難を極めます。人によってはつらい占い方法にもなるわけですね。
ですが、手相占いは生年月日占いとは違います。
もちろん持って生まれた才能を無理やり変えることはやはり難しい……。けれども、手相占いの考え方には、「現状を変えれば、未来を変えられる」というものが根底にあります。
手相では、「なぜ私がこういうことになってしまったのか」ということが明らかになります。こういう宿命だったから仕方ない、という生年月日占いよりも、より現実的に分析できるようになっているんですね。だからこそ、もっとこうしたら将来は変わるかもしれないというような希望を作り出すことができるのです。
生年月日と手相の占いでは、それぞれ矛盾が起きないの?
手相占いと生年月日占い、このふたつの占いはそれぞれ異なった特徴があります。
現状を知り、未来を予測する「手相占い」と、大きな宿命の中での運気を見る「生年月日占い」。これらが衝突し、矛盾が起きることはないのでしょうか。実はこのふたつの占いで同じ人を見た場合、多少は違う答えが出てくることも、似た答えもでてくることもあります。
例えば、生年月日の占いで結婚が30歳くらいが適正だよという結果が出て、そのあと手相で占うとこちらでも適正婚期は30歳だという結果が出る方がいます。
反対に、生年月日占い(宿命)では、仕事運が強いと出ているものの、手相(現状)を見ると、いまいちな結果……ということがあります。これは、占い結果が矛盾しているというわけではありません。生年月日占いでは、その人のもともとの才能(=仕事運)が示されていますが、手相占いをしてみると、その人が才能を活かしきれていない状態にあることがわかった……ということなのです。
このような結果が出る人に話を聞いてみると、仕事に不満があったり、本当はもっとこんな働き方がしたいという欲求があったりします。何かしら現状に対して「変えたい」という想いを持っていることが多々あります。
今に不満を持っているのは主婦(主夫)の人が多い?
ちなみに、このように現状に不満を持っているのは、ひとつの役割を押し付けられてしまいやすい主婦の方などに多いようです。
仕事に積極的に取り組んでいる人たちは、能動的に人生を渡っていきます。仕事から生まれる人間関係やモノゴトへの向き合い方などに思考を費やすようになるため、必然的に「自分にはどんな仕事が適しているのか」「自分は何をしたいのか」などを考えられるよになります。
ですが一方で、仕事をしたくても就業できない状況にある人は、こうした思考を生み出すのが難しいケースがあります。結婚したら家庭に入らなければならなかったり、転勤族のパートナーについていかなければならなかったりなどが、その例として挙げられます。
こうなると定職にはつきにくくなりますよね。ライフステージによって選択肢を迫られやすい人は、仕事のことを考える機会が減る場合もあります。面白いのは、そういう人(才能を生かしきれていない人)に限って、解放されたときにパワーがあふれ出すこと。例えば、子供が大きくなって手が離れて、自分のことに集中できるようになった人は、そこから良い方向にブレイクすることがあります。仕事に専念して、そこからどんどん出世したり、離婚してそこから新しい人生を歩み始めたりする人も。
手相占いの左手と右手にはどのような違いがあるのか?
自分で手相を見るとき、一番悩むのが「右手と左手どちらの手相を見ればいいの?」ということではないでしょうか? 手相占いでは、基本的に左右の手をどちらも鑑定します。
その際には、右手と左手の手相はそれぞれ以下のような定義づけをされています。
・右手の手相:顕在化しているものを表す。表の顔。
・左手の手相:潜在的なものを表す。裏の顔。
右手と左手の手相は写真のように重なっているイメージです。左手の手相(潜在的な要素)は、必ず右手の手相(顕在化している要素)に影響を与えます。
手相で多いのは、「右手が悪くて、左手が良いという場合」です。このような手相の人は、表に出ている力よりも、ポテンシャルの方が高いということ。右手の手相が悪いからといって、落ち込むことはありません。現状では、自分の潜在的な能力を発揮できていないだけで、ここからいくらでも改善していけます。
例えば、若い人に多いケースが、財運線(お金を稼いでいたり、入ってきやすい環境にあることを意味している線)が、左手にはあって、右手にはほとんどないというもの。これは、現状お金を稼ぐ力が弱いけれど、ポテンシャルとしては稼ぐ力があるよということを意味しています。
左右の感情線の違いは、恋人になった後どう変化していくかを示す
手相占いでは、左手に表れている潜在的な良い運勢に向かって、がんばっていきましょう、というようなことを相手に伝えます。とくに仕事運や財運が潜在的に良い場合が多いです。
また、感情線と呼ばれる恋愛観を見るための線では、その人が誰かと交際を始めてからどのように変わっていくかがわかります。感情線が指に届いていると、感情が表に出やすい人だったり、思いやりの豊かな人だったりします。
また、感情線が指に届かず短い人は、わりと感情を表に出さない人。つまり理性的な人です。右手の感情線がこのような線の場合、パートナーに対してあまり感情表現をしない傾向に。そうなるとパートナーとしては「私のこと好きなの?」と心配になることがあります。
ですが、左手の感情線が指の付け根まで届いている場合、最初は自分の想いを表現しないけれど、長く付き合っていくうちに感情を表に出していくようになります。一方で、右手の感情線が長く、左手の感情線が短い手相の人は、付き合っていくうちに感情表現をしなくなるということが考えられます。
このように、左右の感情線を見比べることにより、その人が付き合っていくうちにどのように変化していくのかがわかります。
左右の手相があまりにも違うと二面性が出てくることも
このように左右の手相には、明確な違いがあります。また、左と右の手相が大きく異なる場合は、表の顔と裏の顔が離れているので”二面性”といった特徴が出てくることがあります。
さらに左と右が離れていくと、二面性に加えて葛藤が出てきます。例えば、右手が慎重に生きることを表した手相で、左手が大胆に生きたいということを表した手相の場合には、「本当は大胆なことをして、派手に生きていきたいけれど、やっぱり今の生活を続ける安定的な道を選ぼう」と考えることも。
このような対極の思いの間で葛藤を起こしている人には、左右で大きく異なる手相を持っていることが多いです。
ポイントは、主に頭脳線と感情線の違いを見比べてみること。このふたつの線が性格を表しているため、ここにその人の二面性が出やすいのです。
手の「型」も手相占いの一部
手相において、手の形というのは”根本の場所”だといわれています。
手のひらに刻まれた線だけでなく、手の形も当然占いにおいて大切な要素になるんです。星さんによれば、手の形というのは、ケーキでいうスポンジ(土台)のようなものなのだそう。このスポンジの上にデコレーション(線)が乗っていくイメージです。
手の形は主に6種類に分類することができます。
原始型
ごつごつしていて指が太く短い。分厚い場合が多く、弾力性には欠けます。ガテン系の人に多い手です。
このような手の型の人は、どちらかというと本能的に生きるタイプ。物事を深く考えてから始めるというより、「まずはやってみよう!」という体験学習型の人に多い手の型だといえます。
四角型
手のひらと指が同じくらいの長さで、形が四角になっています。全体的に角ばっており、四角四面と呼ばれるように真面目な人です。イメージとしては公務員タイプ。
崩れることはありませんが、情緒に欠けるところがあります。
円錐型
全体的に縦長で、指が先に行くほど細くなっていき、指頭は丸みを帯びています。この手の型は順応性が高く、マイルドな人です。恋愛を好む傾向があり、誰とでも仲良くなることができます。事務職のOLさんなどがこのイメージに近いです。
へら型
その名の通り、指の先がへらのように広がっている手の型です。
開拓精神旺盛で冒険家的な気質を持ちます。行動力もある人が多いです。独自の発想・アイデアを持ち、独立する人などは、このような手の型を持っています。
結節型
手は長い印象を与え、肉付きは薄く骨ばっています。関節が大きいのが特徴的です。
知識欲が旺盛で、物事を深くよく考えるタイプです。精神的な方向に進んでいきやすく、生活力に欠ける一面を持ちます。哲学者などがこのイメージに当てはまります。
尖頭型
指が細長く、指先に向かっていくにつれて細くなるような手の型です。白く小さい手が多い。感受性が強く、鋭いインスピレーションを持ちます。妄想力も周囲よりやや高め。内省的で自分の世界を持っています。ただし、精神的な弱さもあります。芸術や神秘世界に興味を持ちやすい人に多い手の型です。
・男性に多いのが「原始型」「四角型」
・女性に多いのが「尖頭型」「円錐型」
となり、「四角型」と「円錐型」の人がほぼ7割を占めます。
最初に出した手の形で、その人がどのような人柄なのかある程度わかる
「円錐型」や「四角型」というのはシンプルな土台であまり味がない、オーソドックスなもの。
だからこそ「円錐型」と「四角型」に関してはデコレーション次第。どのような線が刻まれているかによって、人柄や運勢が決まります。
ですが、その他の型はそのスポンジが抹茶味だとかチョコ味などで、もともとコーディングされているような、かなり個性的な手の型です。
ただでさえ個性的な手の型に線が乗ると、めちゃくちゃな手相になることがあります。破天荒な性格だったり、考え方が突き抜けていたりする人は、個性的な型と線の組み合わせであることが多いです。
手の型は確実にはっきりと分かれているわけではない
手の型は明確に6パターンに分かれているわけではありません。
それぞれの型が混ざっているケースもあります。例えば、円錐型の指が3本で尖頭型の指が2本ある手の場合は、3:2のバランスとして全体的にマイルドな性格になる、というような判断をします。
ですが、基本的にはこの6つが土台として成り立つと考えてください。
手の出し方も、手相の見方に関係する
手相を見せるときの、手の出し方も占いには関係があります。
手を大きく開いて出す人は自信家です。
「自分のことを見て!」という思いを持っているタイプの人ともいえます。こういった人は、開放的でなんでも話すフレンドリーな性格の持ち主であることがわかります。
手をすぼめるようにして出す人は、警戒心が強い小心者。
相手に対して、簡単には心を開きません。思いを自分の中に秘めるタイプです。
また、手の出し方を見るときは、親指だけでも良いです。ポイントは親指が開いているか、閉じているか。
親指の角度は通常45度です。ですが、手相を見せるときにここが閉じていると、心を開いていない状態。逆にここが開いていると開放的だったり自信家だったりします。
手相では親指が重要になる?
この”親指”というものは、指の中でもっとも重要なもので、その人の自我・その人自身を表すことが多くなります。
親指が大きいと自我は強くなり意志や主張がはっきりしてきますし、逆に親指が小さいと自我が弱まり周りに合わせることができるようになります。長さの基準は、親指を伸ばしたときに、人差し指の付け根と第二関節の半分あたりまで届くくらいだと、長いとされます。
良い運勢の手相に変えるためのコツとは?
冒頭でも紹介した通り、手相占いの良いところは、運勢を変えることができるということです。
それでは一体どうすれば変えることができるのか? ということですが、ポイントは現状や環境を変えること。
極端な話ではありますが、髪型を変えるだけでも、運勢に小さな変化が起こります。大きな変化であれば大きく変わるし、小さな変化であれば小さく変わっていきます。
髪型も「今まで10年髪を切っていません」という人がショートヘアにしたらそれは大きな変化ですよね。ですが、もともと短い人が3センチ切りましたといっても、そこまで大きな変化にはならない。
これは服装も一緒です。今までと同じ服装をしていたらあまり運気は変わりません。ですが、今までと全然違う服装にすれば運気は変わります。
よりわかりやすい変化だと転居や転職などが挙げられます。
小さな変化を起こし続けて、運気を上昇させる
仕事運を上げたいのであれば、「転職」などのような直接的な変化のほうが運勢は上昇しやすい傾向にあります。ですが、転職のような大きな変化を起こすとなると、多少なりとも勇気が必要とされます。
だからこそ、小さなところから変えていくことが大切。財運線がないから職業を変えるというのは非常にリスクのあることですが、服装や髪型を変えるだけならば、気軽に取り組むことができますよね。
ここからは、上のイラストを参考にしてください。
この赤線を超えたら財運が上がるとします。ここで転職のような大きな変化を起こせば一気にこのラインまで到達するかもしれません。しかし、先ほども述べた通り、今すぐ転職というのはなかなか難しいですよね。
ですので、小さな変化をいくつも起こしてこの線を超えるようなイメージを持ってください。通勤や髪型、服装や食事など、こうした積み重ねを継続的にしていくことによって、ラインへ到達することができます。
最初からいきなり大きな変化を起こそうとしても「できません……」となってしまい、身動きが取りにくくなってしまいますよね。「まずはできることが始めていきましょう」というモチベーションが大切なのです。
小さいことのほうが楽ですし、それで多少は運勢が変わっていきます。そうすれば、次の行動を起こしやすくなるはず。
とはいえ、闇雲に変化を起こせば良いわけではない
小さな変化を起こせば良いからといって、闇雲になんでも変えていけば良いかというと、それは違います。
本来であれば、どのような変化が適切なのかは、実際に占ってもらい知ることがベスト。ですが、こうした記事の形だとそれができないので、星さんからアドバイスをいただきました。
「もちろん何かを変えたからといって必ず良くなるとも限りません。逆に悪くなることもある。ですが、今の運勢が悪いと感じているなら、とりあえず何かを変えましょう」
運勢が真ん中にいる人は、変化を起こしにくい傾向にあります。大きな不満もなく、適度な幸せを感じている人は、何かを変えようとせず現状維持に努めることが多いためです。
ですが、職場でいじめに遭ったり、残業ばかりの激務なのに薄給だったりなど、運勢が最悪の状態にある人は、仕事を辞めたほうが良い方向へ転換する可能性が高くなります。
また、星さんによれば、運勢を上げるために一回下げる方法もあるのだとか。「陰が極まれば陽となる」という言葉がある通り、運勢は一度下がると上昇します。
これは、ジェットコースターをイメージしてもらえるとわかりやすいかもしれません。下がりすぎれば上り坂になりますし、上がりすぎれば下り坂を迎えることになります。
良い運勢を持続するためには?
運勢は一気に上昇させてしまうと、その後、急降下してしまうことがあります。
良い運気を持続させるためには、徐々に運気を上げていくことが大切です。そのためには、先ほども紹介した通り、小さな変化を起こしていきましょう。
ゆっくりと運気を積み重ねていけば、下がるときもゆっくりになります。宝くじなどが当たり、その後、一気に不幸になる人の話を聞いたことがありませんか?
このように急激な運勢の上昇は、その代償を払うかのように、運勢の急降下を引き起こします。波乱万丈な人生を送る方は、このような運勢の持ち主であることが多々あります。
長く良い運勢を持続するためには、ちょうど良い運気の上がり方を意識することが重要になるのです。
悪い運勢のときには”がんばらない”ことが大切⁉
運勢にはどんな人でも、必ず上がるときと下がるときがあります。
上がっているときには、調子が良いのですが、悪いときというのは、当然のことながら物事がなかなかうまくいかないものです。この良い悪いをうまく見極めないと、運勢が上昇しているときにチャンスを逃し、悪いときに無理をしてして体力を浪費してしまうことになります。つまり、悪循環が生じてしまうことになるわけです。
面白いもので運勢が良い人は、自分にとってベストなタイミングを選んで行動しています。反対に運勢の悪いときに行動を起こしている人は、知らず知らずのうちに悪循環の中に身を投じてしまうことが……。
去年、とある女性は恋愛をがんばって、結婚相談所や出会い系サービスを利用し、積極的に異性との交流を増やそうとしていました。
けれどもその年、彼女の恋愛運は最悪。こうした運勢の中であれこれやっても、なかなかうまくいきません。結果、良い出会いに恵まれることはありませんでした。
こうした努力を1年も続けて疲れてしまった彼女は「もう無理だ」と思い、次の年にはそうした努力をすべてやめてしまいました。
でも実は、その年こそが彼女の恋愛運が良くなる時期でした。運勢が良いときに「私はもう無理だ……諦めよう」となり、行動することをやめてしまったわけです。
このようにせっかくのチャンスを逃さないためにも、運気の良い悪いは正確に見極める必要がありそうです。
手相占いで、運勢の時期をどのように見分ければいいのか?
では、自分の運勢の良いと悪いは、どのようにして見極めれば良いのでしょうか。
手相の場合は運命線と生命線には時期があるのでそこを見ます。とくに注目すべきは運命線。
この運命線が濃いところがあなたにとって、一番運勢が強い時期です。この良いときに何かをスタートするのがおすすめ。
ですが、運勢が良いときには気をつけなければいけない点もあります。たしかに、運勢が上昇しているときにはいろいろな行動がプラスになることが多く、調子の波に乗ることができます。
ですが、運勢が良いからこそ、悪いことが明るみに出にくいのです。例えば、「不倫しました。バレなかったです」「脱税しました。バレなかったです」といったようなことが起きます。
でも運勢が良いときにバレなかった悪事は、急降下したときに明らかになってしまう傾向があるのです(当時話題にならなかった事件も、何年後かにニュースになったりしますよね)。
運勢が良い人はそういう悪いことが起きていてもあまり影響を受けません。ですが、それにかまけて悪事を続けていると、運勢が下がったときに悪い事件につながることが多々あるのでご注意ください。
星さんによれば、こういった事態を防ぐために大切なのは、運勢が良いときに調子にのらないということ。運気が上昇しているときだからといって、「全然平気じゃん」と悪いことばかりするのではなく、上がっているときこそ誠実な振る舞いを心がけると良いとのことでした。
手相の見方 (初心者でも分かる運勢の良い手相と悪い手相の見分け方)
ここからは手相占い師・星健太郎さんに聞いた、手相初心者でもわかりやすい、運勢の良い手相と悪い手相の見分け方を紹介します。
注目すべきポイントは以下の2つです。
・手のひらに縦線と横線どちらが多いかを見る
・手が潤っているか、乾いているかを見る
縦線と横線どちらが多いか?
運勢から見ると、手のひらの縦線は上へ上へと伸びあがっていく飛躍の線。
横線は、上へ伸びていく線を妨害する線です。つまり縦線が多ければ運気上昇中といって良いでしょう。反対に横線が多ければ、運気が妨害にあって停滞気味かもしれません。
縦線と横線の数が同じくらいだと、そこまで運勢に変化はありません。
手に潤いがあるか?乾燥しているか?
手の全体を森と考えてください。手に潤いがあれば、木々の葉が生き生きとしているようなものなので、運気も良いでしょう。
手が乾燥していれば、木々が枯れ果てているような状態で、運気に勢いがないことを示しています。そういう点では、ハンドクリームを塗って手をケアするのは、開運方法のひとつともいえます。
ただし、水商売をしていたり、家事で洗い物をしていると手が荒れてしまいますが、こういうケースだと話は別。
手相を楽しむときは、”多様性”を受け入れて!
手相は千差万別で、全く同じ線を持つ人はいません。ですので、友人と手相を見比べて自分とどこがどう違うのかをチェックしてみましょう。
頭脳線が違うなら「考え方が違う」、感情線が違うなら「恋愛のスタイルが違う」など、その違いをもとに相手の価値観や恋愛の話を聞いてみると面白いかもしれません。
反対に似ている線があれば、共通項があることがわかり、より親密なコミュニケーションがとれるようになるでしょう。
間違っても、結婚線がないからといって「結婚できない」、生命線が短いからといって「長生きできない」と茶化さないでください。意外と相手は気にしていたりするものです。
手相=その人の個性として表れていることを理解しましょう。そうすれば、考え方の多様性を理解する一助となるはず。そんな手相の特徴を知った上で、日々の暮らしの中で楽しんでいただければ幸いです。
手相占い師・星健太郎さんプロフィール
占い師として日本全国を巡り、2万人以上の鑑定を行う。その経験の中で、数多くの女性の恋の悩みに触れ、女性のための占い婚活イベントを主催し、女性を結婚に導いた実績をもつ。若き男性占い師の視点を生かして、TV・雑誌・Webなど多数メディアに出演し、人気を博す。台湾・シンガポール・アメリカなど、海外でのイベント出演や雑誌連載を行い、活動の幅を広げている。占い師ユニットnot for sale.のメンバー。
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