そうした中、劇中で長澤が男たちに合わせてさまざまなキャラクターを演じていたことから「長澤まさみがダー子ちゃんにしか見えない呪いにかかっている」や「スオミの正体はダー子にしか思えない」といった声もインターネット上では飛び交っている。

「今作のスオミに、長澤が自身の代表作『コンフィデンスマンJP』で演じた詐欺師のダー子を重ね合わせた人も多いようです。ただ、スオミの方は長澤のキャラがバリエーション不足で“薄味のダー子”といった印象。ストーリーの方も失踪理由に特段の驚きもなく、最後にダマした相手から“お宝”をゲットする爽快感もなく、コンフィデンスマンJPの劣化版のような内容も物足りなさの要因になっているように思います。長澤もダー子という当たり役に出会ったことで得るものも大きかった反面、その役のイメージが強烈過ぎることで今後コメディーがやりにくくなる部分もあるかもしれません」(前出の映画ライター)

 映画好きや長澤ファンの間ではスオミの話というよりも“ダー子とスオミの話”が盛り上がっている観もあるが、ともあれ、『スオミの話をしよう』はヒットしそうである。