21日公開されたテレビプロデューサー・佐久間宣行氏のYouTube「佐久間宣行のNOBROCK TV」に映画監督で脚本家の三谷幸喜氏がゲスト出演。「三谷幸喜が本気で考えた 役者として伸びると思う芸人BEST5」を明かした。

 この企画は「NOBROCK TV」のファンでもあるという三谷の持ち込み企画だといい、ベスト5の芸人と、その芸人に「やってもらいたい役」を併せて発表している。

「これが配信されたら、もしかしたら芸人界が震撼かもしれないですよ」
「(所属事務所の)マネジメントの方針が変わるかもしれない」

 と佐久間氏が語る通り、いまや日本のエンタメビジネスに絶大な影響力を持つ三谷氏のチョイスだけに、公開わずか1日で50万回を超える再生を記録する大反響を呼んでいるこの動画。ここではランキングのネタバレは避けるが、名前を挙げられた芸人の心境は察するにあまりあるところだ。

 動画の最後に、あくまで「僕が見てみたい、僕が関わらなくてもいい、関わりたくないかもしれない」チョイスだと念を押した三谷氏だが、実際にお笑い芸人を自らの作品に抜擢した例も少なくない。

「三谷幸喜は芸人をドラマに呼ぶ」というイメージを定着させたのが、三谷氏が脚本を担当したフジテレビの人気ドラマ『警部補・古畑任三郎』だろう。

 当時、同局の『ボキャブラ天国』に審査員として出演した際、三谷氏はアリtoキリギリス(2016年に解散)の石井正則の演技を絶賛。『古畑』の第3シリーズに、主要キャストである今泉くん(西村正彦)の部下・西園寺くんとしてレギュラー出演するに至っている。石井はこの出演で99年の「第21回 ザテレビジョンドラマアカデミー賞」の助演男優賞を受賞。以降、数々の映画・ドラマに出演し、コンビ解散以降は専業の俳優として活動している。

 また、ココリコの田中直樹も三谷氏の抜擢によって俳優として花開いた芸人のひとりだろう。01年公開の映画『みんなのいえ』にメインキャストの1人として出演。唐沢寿明、田中邦衛に次ぐ3番手として、いかにも優柔不断で頼りない青年役をこなし、一気に評価を上げている。