ヒューリックグループは、京都市中京区にある立誠ガーデン ヒューリック京都内の「立誠ひろば」にて、日本の伝統文化を体験するイベント「JAPANESE Traditional CULTURE Experience by HULIC」を、10月5日(土)に開催する。

当日は、能の上演やトークショー、フレアバーテンダーによるパフォーマンスのほか、飲食店も出店し、伝統文化の体験とともに秋の1日を華やかに演出する。

緑広がる屋外ステージで能『雷電』上演

このイベントでは、能楽師・松野浩行氏を迎え、緑広がる屋外の特設ステージにて能『雷電』を特別上演。迫力ある能パフォーマンスを体感できる。

『雷電』は、菅原道真公が没後、全国の天満宮に祀られるようになるまでの話。現在「学問の神様」として知られている道真公は生前、大変優秀な学者であり政治家だった。しかし、それを妬んだ人々に虚偽の罪を被せられ太宰府へ左遷、失意の中で命を落とす。怨霊となった道真公は祟りを起こし人々を恐怖に陥れるが、生前家族のように慕っていた法性坊の法力により説得され、さらに時の帝から「天満大自在天神」という称号を与えられたことで、すべてを許し成仏をする。この「法性坊」との再会シーンから、『雷電』はスタートする。

今回の会場は、多くの小学生が学んだ「旧立誠小学校」の跡地である「立誠ひろば」。学問の神様・菅原道真公の伝説を演ずるにはぴったりの場所だ。


『雷電』を披露する松野浩行氏は、観世流シテ方で、重要無形文化財能楽総合指定保持者。幼少期より祖父の観世流能楽師・故松野良輝より指導を受け、1979年仕舞『合浦』にて初舞台を踏んだ。1994年より故十三世林喜右衛門師に師事し、2001年独立。京都・横浜・神戸で松野吟耀社(松野浩行社中の会)を主宰しており、ザ・ゲートホテル京都高瀬川では毎月宿泊者向けの能楽イベントを手掛けている。

京都の秋の1日を彩るパフォーマンス