「サウダージ」「アゲハ蝶」など、ヒットソングを多く持つポルノグラフィティ。多彩な楽曲と、心に迫るストレートな歌詞が魅力のユニットです。その魅力を存分に味わえる全アルバムと、ファンに人気の高いおすすめアルバムをまとめました。
名曲多数!ポルノグラフィティとは
ポルノグラフィティは、1999年9月8日にデビューした音楽ユニット。メンバーは、ボーカルの岡野昭仁さん、ギターの新藤晴一さんの2人です。
2004年7月までは、ベースのTamaさんを含めた3人組で活動していました。
デビュー曲「アポロ」がスマッシュヒットとなり、その後もヒット曲を連発。アップテンポで爽やかな楽曲から、女性の心情を歌う切ないバラードや社会風刺まで、幅広い楽曲が魅力です。
また、タイアップが多いユニットのため、特にファンでなくても聴いたことがある・知っている楽曲も多く持っています。
ポルノグラフィティのアルバム一覧
1stアルバム「ロマンチスト・エゴイスト」(2000年3月8日)
- Jazz up
- Century Lovers
- ヒトリノ夜
- ライオン
- 憂色〜Love is you〜
- Heart Beat
- マシンガントーク
- デッサン#1
- アポロ(New Apollo Project Version)
- ラビュー・ラビュー
- ジレンマ(How To Play "didgeridoo" Version)
- リビドー
- ロマンチスト・エゴイスト
ポルノグラフィティの1st.アルバム。広島から状況してからメジャーデビューするまでの2年間に制作された楽曲をメインに構成されています。シングル曲は「アポロ」と「ヒトリノ夜」が収録されています。
デビュー前に作られた楽曲は、つまりはメジャーデビューを目指して制作されたということ。「全曲シングルカットできるクオリティ」と言われ、ファンの間でも人気が高い楽曲です。
ほとんどの曲の歌詞を手掛けたのは、ギター・新藤晴一さん。過激で直球な言葉が並び、エロティックな雰囲気が漂う内容の歌詞が多いです。
2ndアルバム「foo?」(2001年2月28日)
- INNERVISIONS
- グァバジュース
- サウダージ "D" tour style
- 愛なき…
- オレ、天使
- サボテン
- Name is man 〜君の味方〜
- デッサン#2 春光
- ミュージック・アワー Ver.164
- 空想科学少年
- Report 21
- 夜明けまえには
ポルノグラフィティの2nd.アルバム。大ヒット楽曲「サウダージ」や、夏ソング・ミュージックアワーのアレンジバージョンが収録されています。
ポルノグラフィティのアルバムの中でもっともヒットしたアルバムで、初期のリリースにも関わらず、根強い人気を誇ります。
3rdアルバム「雲をも摑む民」(2002年3月27日)
- 敵はどこだ?
- ラスト オブ ヒーロー
- アゲハ蝶(Red Mix)
- ハート
- Aokage
- クリスチーナ
- n.t.
- ヴォイス
- パレット
- 幸せについて本気出して考えてみた(アルバムバージョン)
- ニセ彼女
- ビタースイート
- 夜はお静かに
ポルノグラフィテの3rd.アルバム「雲をも摑む民」。全13曲中6曲が、後に脱退するベース・Tamaさんの楽曲であり、Tamaさんの存在の大きさを感じさせるアルバム。未だにTamaさんのファンからの人気が高い1枚です。
この頃から、ポルノグラフィティの楽曲は、恋愛メインから社会風刺や人生への問いかけへとシフトチェンジしていきます。
例えば、1曲目「敵はどこだ?」は9.11のニューヨークテロを受けて書かれた楽曲。斜に構えて社会を風刺するというより、真っ向から世界に問いかけるような歌詞がつづられています。
4thアルバム「WORLDILLIA」(2003年2月26日)
- CLUB UNDERWORLD
- 惑星キミ
- 元素L
- Mugen
- デッサン #3
- ヴィンテージ
- ワールド☆サタデーグラフティ(★★★)
- 素晴らしき人生かな?
- 朱いオレンジ
- Go Steady Go!
- カルマの坂
- didgedilli(inst.)
- 渦(Helix Track)
- くちびるにうた
ポルノグラフィティの4th.アルバム「WORLDILLIA」は、3ピースユニットとしては最後のオリジナルアルバムとなっています。タイトルの読み方は「ワールディリア」。「World」「Shangri-La」「Arcadia」などをミックスした造語です。
ファンからの圧倒的な支持を受けている「カルマの坂」や、名曲と名高い「元素L」、現実に起きた出来事をそのまま綴るデッサンシリーズの第3弾「デッサン #3」など、バラエティに富んだ作品が収録されています。
5thアルバム「THIMPx」(2005年4月20日)
- Ouch!!
- ネオメロドラマティック
- 東京ランドスケープ
- We Love Us
- 黄昏ロマンス
- Twilight, トワイライト
- ROLL
- シスター
- ドリーマー
- 社員 on the beac
- プッシュプレイ
- うたかた
- 何度も
- Let's go to the answer
ポルノグラフィティの5th.アルバム「THIMPx」。タイトルは、「サンプサンプサンプ」と読みます。「THUNP」とは、何かを打つ音という意味で、心臓の鼓動を意味しています。 ベース・Tamaさんが脱退し、2人になったポルノグラフィティが初めてリリースしたアルバムです。
ジャケットに描かれた「THUMP MAN」というキャラクターに対して、当時はファンからも「夢に出そう」「怖い」と声が上がっていました。
6thアルバム「m-CABI」(2006年11月22日)
- m-NAVI 1 "Ride on!! Blue vehicle!"
- ハネウマライダー
- BLUE SKY
- BLUE SNOW
- m-NAVI 2 "Keep on having fun with the MUSIC CABINET"
- Winding Road
- 休日
- NaNaNa サマーガール
- DON'T CALL ME CRAZY
- ジョバイロ
- m-NAVI 3 "Ready? Silvia, Geronimo, and Lily?"
- 月明りのシルビア
- Mr.ジェロニモ
- 横浜リリー
- m-NAVI 4 "Let's enjoy till the end"
- ライン
- グラヴィティ
6th.アルバム「m-CABI」。タイトルの由来は「Music Cabinet」で、多彩な音楽を詰め込んだ箱という意味。「m-NAVI」と呼ばれるシリーズ楽曲が4曲分収録され、アルバムに統一感を持たせています。
インストの「m-NAVI 1 "Ride on!! Blue vehicle!」から始まり、ヒットシングル「ハネウマライダー」、ポップな「BLUE SKY」へと続きます。
ハードロック調の「月明りのシルビア」、ミディアムバラードの「ライン」、フォークナンバーの「休日」など、多彩な楽曲が収録されています。
7thアルバム「ポルノグラフティ」(2007年8月29日)
- リンク
- 空蝉
- ウォーカー
- ベアーズ
- 農夫と赤いスカーフ
- 鉄槌
- Light and Shadow
- My 80's
- ロックバンドがやってきた
- Please say yes, yes, yes
- そらいろ
ユニット名をアルバムタイトルに持ってきたアルバムです。シングル楽曲はわずか1曲で、「リンク」のみ。しかも、元々シングルにする予定だったわけではなく、結果的にアルバムリード曲としてシングルカットした楽曲なんだそうです。
アルバム楽曲ながら、「ベアーズ」という楽曲にはMVが存在しています。野球をテーマにした楽曲なので、メンバーが野球のユニフォーム姿でゲームに興じるという内容。この「ベアーズ」の設定は、「農夫と赤いスカーフ」「ロックバンドがやってきた」にも生かされています。
初回限定盤にのみ、メイキングドキュメント映像が収められたDVDが付属していました。
8thアルバム「TRIGGER」(2010年3月24日)
- ∠RECEIVER
- アニマロッサ
- 瞳の奥をのぞかせて
- ネガポジ
- クリシェ
- IN THE DARK
- Introduction 〜迫リ来ルMONSTER〜
- MONSTER
- この胸を、愛を射よ
- 曖昧なひとたち
- 光の矢
- 今宵、月が見えずとも
- ロスト
すべての楽曲において、作詞・作曲をメンバー2人が手掛けたアルバムです。
スマトラ沖地震に思いを馳せて書いたという「∠RECEIVER」、暗闇を擬人化した「IN THE DARK」、ボーカル・岡野昭仁さんの亡くなった母親を歌った「ロスト」などが収録されています。
人気アニメ・新世紀エヴァンゲリオンをモチーフにした「Introduction 〜迫リ来ルMONSTER〜」では、声優のゆかなさんと水樹奈々さんが声で出演しています。
9thアルバム「PANORAMA PORNO」(2012年3月28日)
- 2012Spark (PANORAMA ver.)
- メジャー
- FLAG
- EXIT
- 電光石火
- 星球
- 素敵すぎてしまった
- ワンモアタイム
- カシオペヤの後悔
- 君は100%
- Truly
- ゆきのいろ
- はなむけ
- メリーゴーラウンド
- 光のストーリー
2年をかけて制作され、メンバー自身が「全曲がシングルのような楽曲」「熱量の高い作品ばかり」と語るアルバム。このアルバムから制作陣が一新され、メンバーより若いミュージシャンらと組んだことにより、新しいカラーを見いだせたんだそう。
各楽曲のアレンジャーがそれぞれの中にある「ポルノグラフィティとはこういうユニット」というイメージを元に制作されたアルバムで、幅広いカラーの楽曲が収録されています。
10thアルバム「RHINOCEROS」(2015年8月19日)
- ANGRY BIRD
- オー!リバル
- Ohhh!!! HANABI
- wataridori
- Hey Mama
- 俺たちのセレブレーション
- Stand Alone
- ワン・ウーマン・ショー 〜甘い幻〜
- ソーシャル ESCAPE
- バベルの風
- AGAIN
- Good luck to you
- 螺旋
- ミステーロ
10thアルバム「RHINOCEROS」。「RHINOCEROS」は、動物の「サイ」という意味。「見んさい」「聞きんさい」「歌いんさい」をテーマとした「3さいシリーズ」である、「俺たちのセレブレーション」、「ワン・ウーマン・ショー 〜甘い幻〜」、「オー!リバル」のシングル3曲が収録されていることから、動物のサイの英訳をタイトルにしたんだそう。
「RHINOCEROS」は、ボーカル・岡野昭仁さんの「すべての楽曲を強いものに」という考えと、ギター・新藤晴一さんの「アルバム楽曲らしいものを」という考えがミックスされているんだそうです。
各自の作詞・作曲担当の楽曲を聴き比べてみるのも面白いかもしれませんね。
11thアルバム「BUTTERFLY EFFECT」(2017年10月25日)
- THE DAY
- Working men blues
- 君の愛読書がケルアックだった件
- I believe
- LiAR
- Fade away
- クリスマスのHide&Seek
- MICROWAVE
- 夜間飛行
- 真っ白な灰になるまで、燃やし尽くせ
- 170828-29
- Montage
- スパイス
- キング&クイーン
ポルノグラフィティの11th.アルバム「BUTTERFLY EFFECT」は、全14曲。その中の5曲がシングル楽曲という、初めての人にも聴きやすい構成のアルバムとなっています。
ラテンナンバーの「LiAR」、爽やかなようで歌詞を深読みすると別の意味が隠されている「君の愛読書がケルアックだった件」、カントリー調の「スパイス」など、1曲1曲の主張が強く、どれをとってもベストソングといっていいような楽曲が詰まっています。