「メリットがあるというより、マイナスがなくなる印象です。

連盟側や相談所側の対応が単一化・画一化できますし、加盟相談所がお互いに共通の認識を持ちやすく、会員にも説明しやすくなります。また会員、特に男性会員も、お見合いでの振る舞いに迷いにくくなります。『割り勘にしたことで(交際を)断られる』ケースが減ります」(土橋さん、以下「」内同じ)

「割り勘でもかまわない」と思っている女性でも、婚活していろんな男性と出会って奢ってくれる男性に会うと、割り勘にする男性の方がドン臭く感じて交際を断ってしまう。そんな話はよく見聞きします。だから初デート代は奢るルールにしておく方が、悲劇が最小限になると思うのです。

◆割り勘にして、後日デート代を請求した女性も……

中にはデートの支払いの時に、バックからお財布を見せて支払うそぶりをする女性もいます。この時に「ここはいいよ。僕が払うから」と言うデート慣れした男性もいれば、割り勘にしてしまう男性もいます。

過去にはお茶代をその場では割り勘にした女性が後日、結婚相談所経由で男性に請求したこともあったそうです。そんなトラブルがあった時も、ルールがあることで対応しやすくなるとか。

“男性差別”で炎上しやすくなっている世の中で、男性が支払うルールに変更はあるのかも聞きました。

「今すぐ変わるとは考えにくいです。ただ、中にはサービス開始時から『お見合い時のお茶代は割り勘』のルールを採用している婚活プラットフォームもあります。お茶代ルールは今後、世論への対応や男女のマッチング精度のさらなる向上、相談所間のより円滑な運営を実現するために変化が必要となった場合、その時の状況に即して変わっていく可能性が十分あると思います」

◆割り勘も奢りも「当たり前」じゃない

職場恋愛や学校で知り合って付き合ったというのならば、デート代割り勘で結婚することはあるでしょう。しかし、ライバルがいて大勢の中から選び選ばれるマッチングサービスを使うと、事情が変わってきます。