◆好調な俳優活動に「感謝しないといけない」
――とても丁寧に演じられていたと思いますが、自分と遠いキャラクターを演じる作業は難しいですか?
菅生:難しかったですね。彼は繊細な人なんです。なので、細かいところが大事なのかなと思いました。演じていて、なかなかツキをつかめない瞬間もありました。枝監督と何度も話し合い、演出していただいて、ツキのイメージを固めていけたと思っています。
――2022年に話題になったドラマ『初恋の悪魔』から今年放送の『凋落ゲーム』、そして今回の『イカロス 片羽の街』まで、仕事が好調な現在をどう受け止めていますか?
菅生:オーディションやオファーなど、ありがたいことにチャンスに恵まれていると思います。でも、チャンスをもらえることは当たり前ではないので、ちゃんとつかもうという気持ちが一番にあります。今は順調にやらせていただいていますが、当たり前のことではないから感謝しないといけないんです。だからこそ人に伝えられるものは伝えたいし、今後も好奇心旺盛に学んでいこうと思っています。
――お芝居は楽しいですか?
菅生:楽しいですけど、難しいです。自分じゃない誰かを演じているため、自分でも知らなかった自分を知ることがあります。「自分って、こういう顔をするのか」など、日々驚きです。お芝居は相手がいて、人と人との関係をつなぐものなので、なかなか一筋縄ではいかないものなのですが、悩むことも楽しいんです。苦労ももちろんするし、大変ではあるけれど、それも含めて楽しめています。