ルビ財団は、福⽥美術館のホームページに、自動でふりがな(ルビ)を追加する機能「ルビフルボタン」が導入されたことを発表した。

ルビ財団について

ルビ財団は、社会にふりがな(ルビ)を適切に増やすことで、あらゆる人が学びやすく、多文化が共生する「ルビフル」な社会づくりを目指す団体だ。

出版物及びデジタルコンテンツにおけるルビの普及・活用を促進することにより、 国語能力及び知的好奇心・思考力の向上に寄与すること、また、外国人や障害のある人を含むあらゆる人が暮らしやすい多文化共生の社会づくりに寄与することを目指している。

「ルビフルボタン」を無償で提供

ルビ財団は、4月より、ウェブサイトを閲覧する子ども、外国人など漢字を読むことが苦手な人に対して、アクセシビリティの確保・向上することを目的に、自動でふりがな(ルビ)を追加する機能「ルビフルボタン」の無償提供を行っている。

既存のウェブサイトのHTMLソース上にコードを一行追加することで、ルビ表示のオンオフを切り替えられるボタンを追加可能だ。閲覧者は、ウェブサイトに表示されるボタンを押すことで、サイト内の漢字にルビを振れるようになる。

福田美術館のホームページに「ルビフルボタン」が登場


今回、京都・嵐山の福田美術館のホームページに「ルビフルボタン」が導入された。

福田美術館では、より多くの人に美術の楽しさを届けられるよう、美術鑑賞のハードルを下げる活動をこれまでも行っている。福田美術館は「ルビフルボタン」の導入により、子どもや漢字を読むことが苦手な人にも、美術の楽しさに触れてもらえる機会を提供することを目指すという。

また、福⽥美術館は「100年続く美術館」をコンセプトに、現代まで受け継がれてきた⽇本⽂化を次世代に伝え、さらなる発展へとつなぐ美術館を⽬指している。

福田美術館・館長コメント

福田美術館・館長の竹本理子氏は、「福田美術館は京都・嵐山の渡月橋近くに位置する美術館で、特に日本画のコレクションを多く所蔵しております。2019年にオープンして以来、美術ファンだけではなく、普段は美術館に馴染みのない方や、世界的な観光地である嵐山を訪れる外国人観光客の方々にも日本画の魅力を知っていただきたいと考え、様々な取組をしてまいりました。そんな中、『ルビフルボタン』の存在を知り、その趣旨に感銘を受けた次第です。ルビ財団様のご協力を受け、当館のホームページを子どもたちや日本語学習者にとっても開かれたものとすることで、より多くの方に日本美術に親しんでいただけることを願っております」とコメントを寄せた。