愛媛県北宇和郡鬼北町(きほくちょう)のルーツに関わる文化遺産であり、長年調査が行われてきた国指定史跡「等妙寺旧境内」が、歴史探訪や森林浴、ウォーキングなどを楽しめる「奈良山等妙寺史跡公園」として9月21日(土)にオープンする。

老若男女が楽しめる憩いの場所へ

松山市から車で約1時間30分、JR予土線の近永駅から車で約5分に位置する国指定史跡・等妙寺旧境内は、約700年前の鎌倉時代末、日本天台宗を開いた最澄の教えを広め、乱れた世を仏の道で導くため創建された山寺跡。発掘調査を経ながら史跡公園として整備が進み、「奈良山等妙寺史跡公園」としてオープンする。

歴史探訪や史跡に興味がある人はもちろん、森林浴やウォーキングでの利用など、老若男女が楽しむことができるスポットだ。


「奈良山等妙寺史跡公園」は、森林浴を楽しめる「清水谷旧参道」や、史跡全体を見渡せる絶景スポットの「展望場」、


中世等妙寺の中枢部であった「如意顕院跡(にょいけんいんあと)」、


中世期では最大規模であり最高水準の技術で構築された「本坊の石積み」などの見どころがたくさんあるので、散策してみよう。

散策したくなる情報を発信する交流館


また、「奈良山等妙寺史跡公園」入口には、国指定史跡「等妙寺旧境内」のガイダンス施設として「奈良山等妙寺歴史交流館」が同時にオープンする。初めての利用者向けに見学ルートや所要時間、見どころなど、的確なガイダンスがなされており、奈良山等妙寺史跡公園を散策したくなる情報を発信していく。


「奈良山等妙寺歴史交流館」内のメインシアターでは、わかりやすい解説動画を流している。また、有機ELディスプレイでは等妙寺本尊「如意輪観音」が岩の上に現れるところを見ることができる。さらに、今に伝わる授戒道場(じゅかいどうじょう)を360度VRで体験できるタブレットも用意されている。

同施設の紹介記事が、愛媛県の情報サイト「イマナニ」に掲載されているので、チェックしてみて。