①日本の役所:市区町村の戸籍課窓口に必要書類を提出

『DRESSY』より引用
(画像=Pexels,『DRESSY』より引用)

前章でご紹介した婚姻要件具備証明書、パスポート、戸籍謄本など、必要書類が揃ったら役所へ提出しましょう。

提出された書類にミスがなければ、その場で婚姻届が受理され、ここまでで日本国側では結婚が成立することになります。

ただし法的要件を満たしていないと判断された場合は、役所で書類が預かりの状態となり、「受理照会」へ出され、法務省の判断を待つことになります。

②日本の役所:婚姻届受理証明書を発行してもらう

『DRESSY』より引用
(画像=photoAC,『DRESSY』より引用)

婚姻届けが受理された後は、同じ窓口で「婚姻届受理証明書」を受け取ります。

「婚姻届受理証明書」は、「日本の役所で婚姻届が受理されて夫婦になりました」ということを証明する書類です。

「結婚要件具備証明書」を発行しない国の場合は、代わりとなる証明書を取得しましょう。

相手が外国在住の場合、独身証明書や出生証明書を母国で準備して日本に郵送してもらいます。

日本側では日本人だけで婚姻届を提出できますが、婚姻届には結婚相手の署名が必要となることに注意しましょう。

③在日大使館:必要書類を提出

『DRESSY』より引用
(画像=photoAC,『DRESSY』より引用)

日本の役所で婚姻届受理証明書を受け取ったら、それを持って外国籍パートナーの在日大使館または領事館で手続きを行います。

届け出るときに必要な書類は各国で違うので、届け出を行う前に前もって確認しておきましょう。

在日大使館または領事館で婚姻の届け出が受理されると、外国籍パートナーの国での婚姻手続きも完了し、晴れて国際結婚が成立します。

ここでも「婚姻届受理証明書」が発行されます。

「婚姻届受理証明書」を結婚相手の国の在日大使館・領事館に提出し、婚姻の報告をします。

これは外国籍のパートナーが日本に滞在するための「在留資格」の変更申請を行う際に必要な書類となるので、大切に保管しておきましょう。

④地方出入国在留管理官署:在留資格の変更申請

『DRESSY』より引用
(画像=photoAC,『DRESSY』より引用)

配偶者ビザは、国際結婚すれば誰でも取得できるわけではありません。

入管法に定められている「配偶者ビザの許可要件」を満たさなければ許可されないのです。

また、婚姻届が受理されたからといって必ず配偶者ビザが取得できるわけではありません。

配偶者ビザの申請は複雑で難しいです。

日本で結婚生活をしていくためには、外国人パートナーが配偶者ビザを取得する必要があります。

配偶者ビザの取得に関しては、すでに取得している在留資格を変更するか、それとも新たに取得するかで申請方法が異なります。

詳しく見ていきたいと思います。

すでに取得している在留資格を変更する場合

『DRESSY』より引用
(画像=photoAC,『DRESSY』より引用)

日本方式で結婚された方は、結婚後も日本での生活を望まれると思いますので、婚姻手続きが完了した後は在留資格を取得する手続となります。

日本に滞在される外国人の方は何かしらの在留資格が必要となり、日本人の配偶者だからといって自動的に日本で生活ができるということではありません。

日本で生活をしている外国人であれば、大抵は在留資格をすでに取得しているはずですよね。

現在持っている在留資格から日本人の配偶者等という在留資格に変更し、「日本人の配偶者等」の在留資格を取得する必要があります。

現在持っている在留資格を「日本人の配偶者等」という在留資格に変更するには、「在留資格変更許可申請」をしなければなりません。

この申請を行う場合、在留資格変更許可申請書以外にもさまざまな書類を用意する必要があるため、詳しくは出入国在留管理庁の公式サイトを確認してください。

短期滞在で日本に生活している外国人の場合、長くても3か月で帰国しなければなりません。

猶予がないため、早めの対応が求められます。

新たに取得する場合

『DRESSY』より引用
(画像=photoAC,『DRESSY』より引用)

一度申請するだけで完結するものではなく、日本と海外での各種書類の準備、国際郵便での送付、関係各所での手続きなど、すべきことは数多くあります。

パートナーが日本へ訪れ、在留カードを受け取るまで少なくとも2~3か月ほどかかるでしょう。

在留資格「配偶者等」は、許可までの時間が掛かり、場合によっては許可が下りないこともあります。

例えば、結婚までの交際期間が短かったり、相手との年齢差が大きかったりすると偽装結婚などの疑いがあることから、時間がかかってしまうことが多いです。

申請の場合には、早めに申請に向けて動くことはもちろん、お二人の関係が真実であることの証拠を集める必要があります。

審査に時間がかかれば、それ以上の期間かかることも覚悟しなければなりません。

日本と海外の双方で手続きを進める必要があるため、パートナーと連携して動くことが大切です。

まとめ

日本人同士のご結婚であれば、婚姻届1枚の提出で婚姻手続きが完了しますが、日本人と外国籍のパートナーが国際結婚をするためには、婚姻届などの必要書類や手続き、届け出など、すべきことがたくさんあります。

初めてのことばかりで戸惑うことも多々あるかもしれませんが、事前に問い合わせや確認をしておくだけで、思いのほかスムーズに手続きが進められるはずです。

ひとつひとつ確認しながら進めていけると良いと思います◎

ぜひ参考にしてみてください。

提供・DRESSY