関ジャニ∞から改名した人気グループ・SUPER EIGHTのファンたちが“聖地”として訪れている東京・赤羽の「赤羽八幡神社」。この60代の宮司が、お守りなどの売上を私的に流用したとして、同神社を運営する宗教法人が東京国税局から所得隠しを指摘されたことを9月12日に読売新聞などが報じて話題となっている。

 同神社では、約10年前から「∞(無限大)」のデザインが施されたお守りなどを販売し、SUPER EIGHTのファンの間では人気となっていた。今回の報道によると、この宮司はお守りなどの売り上げの一部を飲食などに私的に流用していたという。

 その流用額は2023年までの7年間で計2億5000万円にも上り、国税局は法人から宮司への「給与」に該当すると認定し、法人が源泉徴収する義務があったと判断。法人に対して源泉所得税の徴収漏れを指摘し、法人と宮司に重加算税を含めて約1億3000万円を追徴課税したという。

 芸能ジャーナリストの竹下光氏は語る。

「最近はアイドルに限らず、人気の漫画やアニメなどにちなんで“聖地”化し、売上を伸ばしている神社やお寺もありますからね。『赤羽八幡神社』は1200年の歴史があるとされ、2年に1度行われる例大祭には多くの人が集まりますが、今年も9月に予定されていました。国税局による調査や報道のタイミングを見ても、今回の所得隠しの指摘は見せしめ的な意味合いもあるのではといった声も出ています」

 もっとも、同神社がビジネスに利用していたのはSUPER EIGHTだけではなかったようで、芸能記者は明かす。

「実はSnow Manの主演映画で22年3月に公開された『おそ松さん』の1シーンが同神社で撮影されていました。それを受けて、Snow Manのファンたちも聖地として“巡礼”していたんです。すると、同神社はメンバー9人に見立てたとされる9体の雪だるまを印刷した御朱印帳も販売し、かなりの利益を得ていたみたいですね」