ジャニーズ性加害問題の影響で昨年は開催が見送られた年越しコンサート「ジャニーズカウントダウンライブ」(カウコン)が、今年は名称を変更して実施される方向で進んでいると報じられた。一方、TOBEに所属するNumber_iのNHK『紅白歌合戦』初出場が有力視されており、年末におけるメディア戦略の違いが浮き彫りになっている。
カウコン復活の動きは、18日付の東京スポーツWEB版が報道。記事によると、旧ジャニーズからSTARTO ENTERTAINMENTに移行したタレントたちが集結し、新たな名称で年越しコンサートを開催する方向で話が進んでいるという。さらに、カウコンを例年生中継していたフジテレビも今年は年越しコンサートの放送に前向きだとされている。
昨年はカウコンが中止になったほか、NHKが『紅白歌合戦』から旧ジャニーズ勢を締め出す方針を決定。行き場を失った各グループは独自で生配信ライブをするなどし、Snow Manの配信は同時接続数最大133万人超を記録した。
現在のところ、NHKは「旧ジャニーズ排除」の方針を崩しておらず、年末までSTARTO社タレントの締め出しが継続される可能性がある。そうなった場合、新たなカウコンにオールスター状態で人気グループが集結することになりそうだ。
『紅白』側としては、今年も旧ジャニーズ勢がいないとなれば視聴率ダウンが懸念される。その危機の救世主として期待されているのが、旧ジャニーズから枝分かれしたTOBEに所属するNumber_iだ。すでに複数のメディアでNumber_iは「出場有力視」「“当確”か」などと報じられている。
NHKの音楽番組『Venue101』でNumber_iの「テレビ初出演」が解禁されるなど、NHKとTOBEは親密ぶりをうかがわせている。TOBEを率いる滝沢秀明氏はタレント時代からNHKとの太いパイプを築いており、その人脈を生かしてNumber_iを『紅白』に送り込むとみられているようだ。先述したように『紅白』側としてもメリットが大きく、win-winの関係といえそうだ。