長崎諏訪神社祭礼図屏風(左隻/部分)

長崎歴史文化博物館では、9月19日(木)~10月20日(日)の期間、特集展示「くんち三九〇年展」を開催する。また、関連イベントとしてワークショップなども企画している。

長崎歴史文化博物館について

長崎歴史文化博物館では、長崎の海外交流史をテーマに貴重な歴史資料や美術作品を展示。江戸時代には長崎奉行所があり、敷地内にその一部も復元している。

また、歴史を楽しく学ぶゾーンや多彩な企画展・イベントも充実。特集展示は、ヨーロッパや中国の影響を受けた絵画資料や貴重な歴史資料など、同館が収蔵する資料を中心に様々なテーマで紹介するミニ企画展だ。

絵巻物や絵葉書などを展示する「くんち三九〇年展」

長崎の氏神・諏訪神社の秋の大祭である「長崎くんち」は、寛永11年(1634年)に高尾と音羽の二名が神前で踊り(小舞)を奉納したことにはじまると言われている。長崎歴史文化博物館では、「くんち372年展」を皮切りに、開館以来毎年くんちの展示を行ってきた。

麹屋町奉納踊御茶献上行列図(部分)

「くんち三九〇年展」では、御神輿の行列や奉納踊の様子を伝える屏風や絵巻物、くんちの様子を伝える古写真、絵葉書のほか、今年の踊町である興善町、八幡町、万才町、西濵町、麹屋町、銀屋町、五嶋町の7町にゆかりある資料の数々を展示する。


西浜町傘鉾下絵『姑蘇十八景図』虎邱勝蹟や、


絵葉書・長崎諏訪神事 八幡町奉納踊「山伏」(大正11年印)、


絵葉書・長崎諏訪神事 西濵町奉納踊「蛇船」、


中山文孝『麹屋町傘鉾図』などを観覧できる。

「くんち三九〇年展」関連イベント


9月18日(水)~10月20日(日)の期間には、長崎歴史文化博物館2階の常設展示室内にある歴史文化展示ゾーン 町屋にて、町屋展示「くんち」を開催。江戸時代の長崎の商家を復元した町屋で、くんちにちなんだ伝統料理と飾りを展示する。