「擬物」の読み方をご存じですか?

「擬物」には「ぎぶつ」という読み方があり、物になぞらえるという意味がありますが、それ以外の読み方もあります。

いったい何と読むのでしょうか?

「擬物」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「○○○もの」の5文字
  2. 訓読みです
  3. 「ぎぶつ」とはまったく違う意味です

以上の3つのヒントから考えてみてください。

「擬物」の読み方、正解は・・・


正解は

「まがいもの」

です!

「本物に似せて作ったもの」「偽物」「模造品」というような意味があります。「紛物」とも書きます。

また「ぎぶつ」と区別するために「擬い物」「紛い物」と表記することもあります。

「擬物」と「紛物」

「まがいもの」という読み方では「擬物」も「紛物」も同じ意味なのですが、「紛物」には「まぎれもの」という読み方もあり「まぎらわしいもの」という意味になります。「擬物」同様、同じ漢字でも読み方が違うと意味が変わってしまうのです。

元々「擬」は「まねる、なぞらえる」という意味があり、「紛」は「いりみだれる、まぎらわしい」という意味のため、「まがいもの」の持つ「本物と見分けがつかないほどよく似せてあるもの」というニュアンスとしては「擬物」の方がより正確かもしれませんね。

読み方が多くてまさに「紛らわしい」ですが、「擬物」の読み方を是非覚えておいてくださいね。

最後はこの漢字!「綸子」

「綸子」を何と読みますか?

きらきら、艶やかで滑らかな手触り…

早速ヒントを見てみましょう!

「綸子」の読み方のヒントは?

1.「綸子」をひらがなにすると、3文字になります。

2.「綸子」は、花嫁衣装や振袖によく用いられます。

3.『薄く染めた綸子の被布に、』夏目漱石「虚美人草」より引用

4.『綸子からすべり出でけりけふの月』立花北枝

正解は…

正解は「りんず」でした!

「綸子」とは、経糸と緯糸がどちらも撚(よ)らない糸を使って、「朱子織(しゅすおり)」という織り方で作られた生地。