日頃からスマートフォンにおんぶにだっこだった日立さんは、スマートフォンの大切さを身に染みて感じたと当時を振り返ります。
「友人や家族と連絡を取り合うのも、状況を確認するのも、とっさの事態に周りを照らすのも、全てスマホ頼りだったんです。スマホがないと何もできないんだなと、このままスマホの充電が切れてしまったらどうしようと、不安な気持ちになりました」
◆大切なスマートフォンを蘇らせた“救世主”は
そんな時、日立さんの頭に「あるアイテム」の存在が思い浮かびました。
「かなり昔に父からもらった、手回し充電ラジオのことを思い出したんです。たまたま取り出しやすい場所にあったので見てみると、充電用のケーブル差し込み口があったんです! 必死で手回しして発電したおかげで、スマホを充電しながら、ニュースを確認したり、友人や家族と連絡を取り合ったりすることができました」
さらに日立さんの持っていた手回し充電ラジオは、本来の機能であるラジオ以外に、懐中電灯として使うことも可能。「スマートフォンの充電がある程度回復した後は、懐中電灯として活用して、真っ暗になった部屋の中に落下物がないかを確認したり、出口を確保したりするために活用しました」
地震発生から3時間ほどして、無事に停電から回復。日立さんは手回し充電ラジオに助けられたと話します。
◆今や「家族の防災必需品」
「あの地震の日以降、手回し充電ラジオは、すぐに取り出せる分かりやすい場所に常備しています。今は結婚して家族も増えたので、しまい場所と使い方はきちんと家族で共有し、いつでも誰でもすぐに使えるようにしています」
手回し充電ラジオにはさまざまな種類のものがありますが、日立さんの持っているものは細長くコンパクトにおさまるタイプのアイテム。
かさばらず、スキマに備えられるのも魅力的なポイントだと話してくれました。