幻想的な光の華が咲く枯山水と茶室のコラボレーションが楽しめる!「一茶双樹の夜 Fantastical 抹茶 Night」が、10月13日(日)・14日(月)の2日間、「一茶双樹記念館」で開催される。

なお、「一茶双樹記念館」は、流山本町および利根運河両地域を中心に観光地域づくりを行う「流山ツーリズムデザイン」が運営している。

「一茶双樹記念館」について

幻想的な光のイルミネーションを施した枯山水

「一茶双樹記念館」は、市指定史跡「小林一茶寄寓の地」の保全及び文化の振興を図るとともに、市民の福祉の増進に資するため設置された施設だ。俳人小林一茶とみりん醸造創設者の一人と言われる、五代目秋元三左衛門(俳号双樹)は交友があり、一茶はこの地を数十回訪れているという。

この双樹亭(新座敷)は、安政年間(19世紀中頃)の建物を曳屋し、創建当初の姿に復原されたものだ。往時を偲ばせる枯山水庭園を中心に商家を再現。みりん関係資料などを展示する秋元本家、茶会・句会などに利用できる一茶庵から構成されている。

小林一茶と秋元三左衛門について

小林一茶は、江戸時代を代表する俳諧師。当時、北総地方には、悠々自適の境地を楽しもうという俳人・山口素堂の一派である “葛飾派”の俳人が多かったそう。馬橋で油屋を営む俳人大川立砂もその一人で、一茶もはじめは葛飾派に属していた。流山の秋元三左衛門(俳号:双樹)と知り合ったのも、おそらく立砂を通じてではなかったかと思われている。北総地方は、一茶にとってはいわば第二のふるさとであり、流山の双樹のもとには、 50回以上も来訪したことが知られているそう。

一方、流山で醸造業を営んでいた五代目秋元三左衛門(1757~1812)は、家業の傍ら俳句をたしなみ、俳号を双樹と号した。秋元双樹の俳句は、「伊勢派撰集」(1780)に入選する程の腕前で趣味の範疇を超えていたという。

茶菓子と抹茶を堪能