タレント・若槻千夏が8月31日に約23年間在籍した大手芸能事務所・プラチナムプロダクションからの独立を発表した。

 円満退社が報じられる一方で、一部メディアでは20年のうちにマネジャーが30人以上も変わっており、「バカだなお前、本当に使えない」「辞めたほうがいい」などパワハラとも取れる厳しい言葉を浴びせていたことで、事務所内部からはその退所を喜んでいる声が挙がっているといった報道も散見できた。

 また、日本テレビ系バラエティー番組『上田と女が吠える夜』で、ロケ先で大久保佳代子の私物を勝手に触って激怒されたエピソードを明かし、怒った大久保の顔を撮影した画像を公開したことで、SNSでは「無神経」「第2のフワちゃん」などと批判コメントも殺到した。

 独立発表をキッカケに厳しい逆風が吹き荒れている若槻だが、他の芸能事務所のマネジャーはこう明かす。

「若槻さんに関しては、仕事に対するスタンスも真面目で頭の回転も速くトーク力もあり、共演者や番組スタッフからの評判はすこぶる良いですよ。実際、有吉弘行さんやくりぃむしちゅーの上田晋也さんをはじめ、彼女の能力を高く評価している大物MCは多い。大久保さんの件も“ネタ”だとは思いますが、確かにマネジャーや事務所や事務所スタッフなどに対しては厳しい印象はありますね」

 “身内”に厳しい背景には2つの理由があるという。

「まずひとつにはプロ意識の高さが挙げられるでしょう。以前に同じように担当マネジャーがコロコロ変わると報じられた田中みな実さんとも共通しますが、いわゆる“自分にも他人にも厳しいタイプ”。自己プロデュース能力に優れて仕事がデキる分、周囲に求めるハードルも高いんです」

 さらに、所属事務所のカラーや事務所内の立場もそれを後押ししているとか。

「そもそも、昭和や平成の芸能界自体が、今なら完全にアウトのパワハラやセクハラが横行する特殊な世界だったわけですが、若槻さんが所属していた黎明期の芸能プロも例外ではない。かつての看板タレントの若槻さんや木下優樹菜さんもそうしたノリが合うタイプでしたし(笑)、 加えて、若槻さんについては事務所にとって初めてブレイクしたドル箱タレントということで、幹部連中もずっと功労者の扱いをしていました。他方、会社が大きくなるにつれ、新しく入社した社員や若手スタッフからすると、少なからず扱いづらい部分もあったでしょう。アパレルブランドを立ち上げて実業家としての活動に精力を注いだり、結婚や出産で家事や育児を優先したりと芸能活動をセーブしていた時期もあったことから、若いスタッフの中には全盛期の活躍を知らない人もいるでしょうし」(前出のマネジャー)