ドンキ、ユニー、長崎屋を抱える【PPIH】とは?
パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(以下、PPIH)はドン・キホーテを中心としたディスカウント事業、ユニーを中心とした総合スーパー事業等を展開する会社。
ITメディアビジネスによると、「2023年世界の小売業ランキング」でセブン&アイホールディングス(15位)、イオン(17位)、ファーストリテイリング(57位)に続いて、PPIHは78位にランクイン。国内の総合小売業では3本の指に入る名実ともにトップ企業のようです。
ニュースサイト「流通ニュース」によれば、24年2月の既存店売上(前年同月比)はイオンリテール4.5%増、イトーヨーカドー1.0%増に対し、PPIHは9.3%増となっているとのこと。伸び率でいえば、大手2社を大きく引き離しているといえるでしょう。
成長の背景には、東海地方で有力な総合スーパーだったユニーを完全子会社化したことが指摘されています。PPIHは、19年1月にユニーを完全子会社化し、ユニーが運営していた総合スーパー「アピタ」「ピアゴ」を、コラボ店「MEGAドン・キホーテUNY」に置き換えるなどしています。これらにより、ユニーも傘下になってからは業績堅調だとか。
なお、ドン・キホーテは現在5種の業態を展開。うち「MEGAドン・キホーテ」は「ファミリー型総合ディスカウントストア」で、売場面積は平均約9,000㎡、取り扱い商品数は6万~10万アイテムとのこと。そして、「MEGAドン・キホーテUNY」は5,000m²~13,000m²でアイテム数は7万~10万点に上るそうです。