入園して初めてできたママ友
写真はイメージです。(以下同じ)
ママ友界の情報ネットワークを侮ってはいけません。

その地域に張り巡らされた微に入り細に入りの情報がそこに集結しています。

今回はそんなママ友の情報ネットワークにうんざりしたエピソードです。

◆引っ越し先は新興住宅地

岩田みずほさん(仮名・40歳)は、子育ての環境が良いところを求めて新興住宅地に引っ越してきました。

周りに知り合いもおらず、新しいスタートにワクワク半分、不安半分です。子どもが小さいと、よい病院や学校、習い事の情報などゼロから集めなくてはなりません。

◆引っ越したばかりで不安な時に助け舟が

少しでも知り合いを増やしたいと、岩田さんは地域の育児サークルに入ってみることにしました。そこのメンバーはみなとても親切で、地域の便利情報を教えてくれました。

「出産年齢も遅かったので、若いママさんばかりだったらどうしようと少し不安でしたが、皆さん同年代に見えました。みんな笑顔で迎えてくれ、ホッとしました」

中でもひときわお世話を焼いてくれたNさんは、人のお子さんを持つママでさんで地域の情報ツウ。頼りがいのある雰囲気で、これから気になる幼稚園選びの情報などもあれこれ教えてくれて助かります。

「Nさんとは家も近く、互いの家に遊びに行くようになりました。明るくておしゃべり好きなNさんと話していると気晴らしになり、育児のストレスも軽くなるような気がしました」

ですが、徐々にNさんに違和感を感じ始めます。

◆なんでそんなことを知ってるの?

ママ友いじめ
「Nさんが情報ツウなのは助かるのですが、『必要以上に知りすぎている』のが引っ掛かりました。たいして仲良くないママのお子さんの習い事から、ご主人の職業、家庭の事情までなんでもかんでも知っているんです。同年代の子を持つ町中のママのことを知っているのではないかというくらいで驚きました」

知っているだけで、悪口を言っているわけではないので、最初は「すごいなぁ」と思っていた岩田さんでしたが、隅々まで知っていることは少し怖いと感じるように。「あそこの旦那さんは〇〇証券でね、だから転勤族なのよ」とか「あそこのパパは損保だから年収もかなりのものよ」など、家庭のお財布事情まで知っており、なぜそこまで知っているのかも不思議でした。