◆不倫相手と結婚したら、今度は浮気される側に

 優美さんは結局、離婚して奥さんに家を追い出された上司と身を寄せ合うように小さなアパートで暮らし始め、その後すぐに入籍。

 翌年には子供も生まれましたが、転職でカレの収入が大幅ダウンしたことで家計は火の車。そこから先妻に子供の養育費を払っていたため、常に金欠状態だったといいます。

「カレは奥さんに減額も申し入れたようですが『ちゃんと払ってくれないなら娘と会わせない』と認めてくれなかったそうです。

 それに、このころは新しい職場での人間関係にも悩んでいて、カレは精神的に参っている状態でした。仕事になかなか馴染めずにいたこともあって辞めてしまい、やがてアパートに引きこもるようになってしまったんです」

 それでも優美さんは見捨てることができず、昼は派遣社員、夜はスナックと仕事を掛け持ちして夫のことを支えます。気がつくとヒモ状態になっていましたが、「私がいなきゃダメだから」と思うと全然苦ではありませんでした。

 ところが、そんな生活にも突然終わりを告げる日がやってきます。ある日、仕事から戻ると郵便受けに差出人不明の私宛の封筒があり、中にはカレが見知らぬオンナとホテルに入る写真が数枚、それと「最愛の男性に捨てられる気分はどう?」と印字された紙が入っていました。

「そのメッセージを見たとき、私にはそれがカレの奥さんから送られてきたものだとわかりました。私の目を盗んで浮気していたことより、奥さんに見張られているということのほうがショックでした」

不倫の復讐

◆不倫の過去を知られ、新しいカレとも破局

 それでも優美さんは自分のところに戻ってきてくれると信じて、何も言いいませんでした。ところが向こうから別れを切り出されてしまい、最終的に離婚することになったのです。

「その2年後に新しい派遣先で知り合った男性とお付き合いすることになるのですが、ずっと隠していた不倫の過去がバレてしまい、それが原因で別れてしまうことになりました。どうも何者かがカレに秘密を暴露したらしく、私はそれも奥さんの仕業だと思っています。