「それはそうですよね」
「別の方は、最近のデートで最高気温36℃って分かっているのに『渋谷のハチ公前待ち合わせ』って言ってきたんです。お店も駅から10分以上歩くカフェでした。『暑くて大変だね』って言われたけど、大変だって考えたら分かるんだから、お店の中で待ち合わせとか、駅から近いお店にすればいいのに。こっちは暑くてもうお化粧も崩れまくってました。それでも頑張ってオシャレしているのにあっちは短パンで来るし……なんかもう……。それで交際終了しました」
この調子で、男性たちの悪口が止まりません。
◆男性に怒る彼女の“致命的なカン違い”
「暑いのが分かっているのなら、エミさんから『暑いからお店待ち合わせにしませんか?』ってお願いしていいんですよ。お願いというより提案。男性にデートプランを任せるとお店のセレクトは外れることも多いから、女性が主導権を持ってプランを提案したほうが満足度が高いんですよ」
「お願いや提案をするって、思いつきませんでした」
「それができないと、付き合ってからも不満は溜まりますからね。男性に“察すること”を期待しないようにしましょう」
「あ~、察しないことにイライラしていたんだと思います」
と言いつつも、まだ不満が残っている様子のエミさん。
「……でも天気予報とか普通、見ません?」
「先のことを予測して対策できるのはエミさんの長所であって、天気を考慮してデートプランを考える能力が全ての男性に備わっているわけじゃないの。いたとして、それは女慣れしている男性だからそれが“普通”じゃないんです。モテる男性なら、ライバルも手強いですよ」
「そうなんですよね。若い女性もたくさん婚活してますもんね」
「もう交際終了しちゃったみたいだけど、子どもが欲しいか聞いてきた男性と、ハチ公前待ち合わせの男性だったら、どちらが『お願いや提案』を聞いてくれそうでした?」
「ハチ公の男性です。まだ話し合いできそうでした」