さらに、この日テレの「英断」とフジテレビの対応を比較する意見も続出している。
6月に人気ドラマ『古畑任三郎』シリーズの再放送で、冒頭で主人公の古畑任三郎が歴代犯人たちの写真をバックにオープニングトークを展開するという場面があったのだが、なぜか『古畑任三郎 VS SMAP』で犯人役を演じたSMAPの中居正広、木村拓哉、稲垣、草なぎ、香取の5人の写真が「黒塗り」にされ、見えないように処理されていた。
ファンから「ひどすぎる」などと批判が起きた一方、第2シリーズ第4話「赤か、青か」で単独で犯人役を演じた木村の写真は黒塗りにされておらず、さまざまな憶測を呼んだ。
フジテレビ側は「事務所からの要望ではありません」として、忖度などによる「自主規制」だったことを示唆。さらに批判を受けた影響なのか、「TVerでは加工せずに配信することになりました」と発表した。
この件に関しては、中居が今月8日放送のフジテレビ系トーク番組『だれかtoなかい』で言及。『古畑任三郎』の脚本を手がけた三谷幸喜氏との会話で「黒塗りの件」について切り出し、三谷氏が「僕は謝らないですよ、僕は」と発言すると、中居は「僕だって謝らないですよ。俺、関係ないじゃないですか!(黒塗り)された方だよ!」と返して笑いを誘った。この発言からみても、少なくともメンバーからの要求で「黒塗り」になったわけではないことがうかがえる。
こうした経緯があったことから、ネット上では「日テレの素晴らしい判断で、フジテレビの異常さが際立つ」「フジテレビは宝の持ち腐れ」「フジは山ほどSMAPのお宝映像を持っているはずなのに、日テレに先越されるって…」などと、フジテレビへの批判的な意見が相次いだ。
また、8月に草なぎがMCを務めたフジテレビ系特番『大相撲部屋対抗!大食い&歌うまバトル』で、他局でありながら日テレの『フードファイト』の映像が流れた。この時に「自局のスマスマとかの映像は封印で、他局のドラマは流せるという怪奇現象」といった声が上がっていたことも、今回のフジへの厳しい反応につながったといえそうだ。