千葉県松戸市のイベントに注目!松戸市立博物館で開催される企画展「異形土器 縄文時代の不思議なうつわ」について、「里やまボランティア入門講座2024」について、それぞれ詳しく見ていこう。

松戸市立博物館で縄文時代の異形土器に関する企画展


松戸市立博物館では、縄文時代後期に出現した、不思議な形をしており何に使ったのかもよく分からない土器を集めた企画展「異形土器 縄文時代の不思議なうつわ」を9月14日(土)~11月4日(月祝)の期間に開催する。

◼異形土器を170点展示

展示件数170点の構成を紹介しよう。

第1章は「異形土器の出現と変遷」。異形土器はいつごろ、どのような形で現れ、どのように形を変えていったのだろうか。関東でしばしばみつかる異形台付土器と釣手土器の移り変わりを辿る。

異形台付土器 W17.0×D16.0×H17.4cm 祇園原貝塚(千葉県市原市) 市原市教育委員会所蔵

第2章は「異形土器の拡散」。関東で異形土器が作られたのとほぼ同時に、北海道・東北でもよく似た異形土器が作られる。土器作りのルールが広い範囲で共有されていたことが分かる。

香炉形土器 W9.0×D9.0×H14.2cm 長倉I遺跡(岩手県軽米町) 軽米町教育委員会所蔵 岩手県指定文化財

第3章は「越境する注口土器」。異形土器が作られたのと同じころ、注ぎ口のついた急須のような形の注口土器もさかんに作られた。注口土器はよく似た形のものが多く作られ、異形土器と同じように地域を越えて広がった。

注口土器W12.3×D15.3×H11.6cm 川目A遺跡(岩手県盛岡市) 岩手県教育委員会所蔵

第4章は「土器からみた地域間の関わり合い」。よく似ているのは特殊な土器だけではない。普通の形のうつわにもよく似た文様がつけられる。縄文時代後期の人びとが地域を越えて深く関わり合っていたことが伺える。

浅鉢形土器 W19.8×D19.8×H8.5cm 山元(1)遺跡(青森県青森市) 青森県埋蔵文化財調査センター所蔵