九谷焼の魅力を国内外に広め、職人とファンが直接交流できる場を提供することを目的としたコミュニティー「九谷焼伝統工芸士会ファン倶楽部プロジェクト」が9月11日(水)に始動。9月11日(水)〜17日(火)には、東京の丸善2店にて第6回現代加賀九谷焼作家展が開催される。

職人の手描き技術が作り上げる独特の風合い


九谷焼は、石川県を代表する伝統工芸品。豊かな色彩とデザインが特徴で、特に注目すべきは、職人による手描き技術だ。


九谷焼は一つひとつ手作業で描かれるため、同じデザインであっても微妙なニュアンスの違いがあり、すべてが一点ものとなる。職人たちは長年の経験と技術を駆使し、細部に至るまで丁寧に筆を運び、見る者を魅了する独特の風合いを作り上げる。


この手描きの技術こそが、九谷焼の魅力の中核であり、工業製品では味わえない温かみや個性が感じられる理由だ。特に職人の筆運びや色使いは、それぞれの作家の個性を反映しており、九谷焼作品が持つ唯一無二の価値を高めている。

日本の伝統文化を未来に伝える


「九谷焼伝統工芸士会ファン倶楽部プロジェクト」では、九谷焼伝統工芸士会会長の福田良則氏をはじめ、職人や作家の協力を得て、様々なイベントや活動を展開していく。東京・銀座で活動する「伝統工芸つくも神」は、日本の伝統文化を未来に伝えるための一環として、このプロジェクトを全力で支援している。

つくも神のプロジェクトは、九谷焼伝統工芸士会ファン倶楽部をはじめ、単なる作品の展示・販売にとどまらず、伝統工芸の精神を次世代に伝えるための重要な一歩を作っている。プロジェクトを通じて、職人とファンの交流が活発になり、伝統工芸の継承と発展が促進されることを期待し、将来的には国際的な展開も視野に入れ、日本国内外の伝統工芸ファンに向けた活動を強化していく。

丸善にて第6回現代加賀九谷焼作家展開催

9月11日(水)〜17日(火)には、東京の「丸善 丸の内本店」4階ギャラリー・特設会場と「丸善 日本橋店」3階ギャラリー・特設会場にて「第6回 現代加賀九谷焼作家展」が開催される。