かつては「ドラマのTBS」と呼ばれたTBS、月9を中心としたトレンディドラマで一世を風靡したフジテレビ。『家政婦のミタ』で視聴率40%(ビデオリサーチ調べ、世帯、関東地区)をたたき出した日本テレビ。

 その時代によって、ドラマ界の覇権は移り変わっている。では現代、2024年の夏ドラマではいったい「どの局」が強かったのか。

 ここでは、TVerの「お気に入り」を基準に日本テレビ、TBS、フジテレビ、テレビ朝日、テレビ東京の各局からトップ3作品を選出。その合計で「今、TVerでドラマの強い局」はどこなのかを調べてみた(データは2024年9月11日現在)。

5位 日本テレビ 156.9

『降り積もれ孤独な死よ』62.2

『GO HOME~警視庁身元不明人相談室』57.2

『マル秘の密子さん』37.5

意外にもテレビ東京の後塵を拝することになったのが、日本テレビ。成田凌主演の本格サスペンスである『降り積もれ』、26年のNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』を担当することが決まっている脚本家・八津弘幸氏によるオリジナルミステリー『GO HOME』、さらに福原遥主演の『マル秘の密子さん』とGP帯の3本がトップ3となったが、TVerではいずれも不発となったようだ。

4位 テレビ東京 172.9

『夫の家庭を壊すまで』97.5

『しょせん他人事ですから ~とある弁護士の本音の仕事~』40.6

『晩酌の流儀3』34.8

月曜23時台で大健闘を見せ、テレ東を4位に押し上げたのが、松本まりかがエキセントリックな“サレ妻”を演じている『夫の家庭を壊すまで』。並みいる強力作品に交じって全体でも4位に入る健闘を見せた。シーズン3を迎えた深夜ドラマ『晩酌の流儀』も相変わらずの強さ。

3位 テレビ朝日 254.5

『青島くんはいじわる』95.6

『南くんが恋人!?』83.8

『スカイキャッスル』75.1

3位のテレ朝も、トップは23時放送の『青島くんはいじわる』。ツンデレ男子を演じる渡辺翔太の破壊力が大きな話題を呼んでいる。『南くんが恋人!?』『スカイキャッスル』という2本のGP帯ドラマも安定した数字を残している。

2位 TBS 306.5