パッケージのデザインは、障がい者みらい創造センターの利用者が描いたものを、デザイン事務所スズキモダンのプロデュースのもと制作。飲料として楽しめるだけでなく、贈り物としても最適なデザインになっている。


梱包や発送作業をするのは、主に重度・中度の知的障がいがある若者で、自分たちのペースで1つひとつ丁寧に梱包している。

「3MろW×妙香園」の日本茶商品は、妙香園本店・栄店・サカエチカ店・サンロード店・あつたnagAya店・トヨタ店にて販売中。また、障がい者みらい創造センターが手掛ける「カフェ magnet」と「店員が気まぐれな喫茶ミムロウ」、ECサイト「みらせんマルシェ」でも販売している。

障がい者の賃金向上を目指す


障がい者みらい創造センター理事長の竹内亜沙美氏は、サービス立ち上げの想いについて、以下のようにコメントしている。


「上記のメモの数字は1か月福祉事業所で働いた卒業生の初めての給与です。1か月頑張って働いて3000円…。それを嬉しそうに報告する彼等を見て、涙をこらえながら『1か月よくがんばったね』と声をかけたことを今でもよく覚えています。

福祉事業所は障がい者支援をしながら、障がいのある方々が行える仕事を確保し、適切な工賃を出していかなければなりませんが、それは決して簡単なことではありません。下請けの下請けとなり、1つ数円、数銭の内職をせざるを得ない事業所も珍しくありません。また、福祉施設は低コストで作業を行ってくれる所と誤った認識をされているケースもあり、フェアトレードの考え方が根付いているとは言えません。こうした日本の現状に問題を感じ、今回茶葉の有名店やデザイナーの方とのコラボレーションを通じて、自社商品の販売をスタートすることといたしました。

この商品をたくさんの方に知って頂き、美味しい飲み物を購入してもらうことで障がい者の賃金向上を達成していきたいと思っております。」