業界内では「これまでの炎上の積み重ねで、和田さんが自身の感覚と世間のズレに悩み、健康問題もあって心が折れたことが直接的な原因では」と指摘する声もある。

 実は、和田は7月にも炎上していた。宮城県大河原町の男性町議が本会議中にスマホで人気ゲーム「ディズニーツムツム」をひそかにプレイし、見学に訪れていた小学生からの指摘でそれが発覚した問題が番組で取り上げられた際、和田は「私はかわいいと思いました。だって小学生に指摘されたんだよ、ツムツムのゲームやって」と笑顔でコメント。

 慌てて共演者が「俺は許せないですよ!」「仕事中にゲームしてるんですよ?」とツッコミを入れると、和田は焦った様子で「すみません、失礼な発言をしてしまいました」と謝罪。その後も「本当に失言です。申し訳ございません」と謝罪を繰り返したが、この発言はSNSなどで炎上することになった。

 近年はこのような事態が増えており、和田は生放送の情報番組における自らの「限界」を悟ったのかもしれない。さらに、ひざと股関節の手術を受け、目の病気とも闘うなど満身創痍の状態であることも、番組を続ける意欲を失わせた可能性がある。

 また、7月に都知事選での投票用紙への記入方法について「候補者が漢字で立候補した場合は漢字で記入をしなければならない」(※正しくは漢字でも仮名でも候補者と特定できれば有効)などと番組内で複数の誤情報を発信した問題が影響したとの見方もある。この問題は和田に責任はないが、票の行方に影響しかねないため、情報番組としては失言どころではないレベルの不祥事だ。

 局側としてはなんらかのケジメをつける必要があり、ちょうど和田の不適切発言があったことで「終了の口実」にしたのではと勘繰る声もあるようだ。

 いずれにしても、芸能界で別格のポジションにあった和田が「勇退」ということになれば、高齢の大御所たちが続々と第一線から退く流れにつながる可能性もありそうだ。