美容室については、当初やろうとは考えていませんでした。良いタイミングで居抜きのサロンが出たので、オープンさせることに決めたんです。もともと視聴者様や旅で知り合った方々が集まれる場所もあればいいなーとは話していたんです。妻も美容師としての復帰を望んでいた時に、ちょうどいい物件がぽんと出てきたので決めた感じです」

 ちなみにこみあげさんの実家が北海道にあったのも、定住先の理由としてあるそうです。東京に戻る選択肢はなかったのか聞くと、「夫婦としては東京は大好きです。ただ、うちの娘に関しては自然のほうが今は好きみたいですね」と話します。お子さんは自然の中で育ったため、今も裸足で走れるような場所が好きなのだそうです。

◆トカラ列島の宝島がお気に入り

ことちゃん
 現在娘のことちゃんは小学1年生。元気いっぱいに学校生活を楽しんでいて、一般的に気にするような成長面での心配はないと言います。大人の目線と子どもの目線はまた違うと思いますが、旅の感想はどうだったのでしょう。

「楽しかったし、また行きたいと言っています。特に宝島(鹿児島県のトカラ列島に浮かぶ人口130人ほどの島)が印象的だったようです。宝島には1年くらい長期滞在をしましたし、僕らも当時は、娘が小学生に上がるまではいようかなと考えていました。

ただ、宝島は現地入りするまでに片道40時間くらいかかりますし、船酔いもキツイんですよ。僕は撮影の仕事もありますから、島から気軽に出られないのは難しさがあるので、定住先には選べませんでした」

◆次は海外でチャレンジしたい

西川こみあげさん家族
 美容室や撮影の仕事、そして学校生活と、一人一人が社会とのつながりを新たな形で持ち出したこみあげさん一家。そうなると、また次の旅も考えたりするのでしょうか。

「今もいくつか計画を進めています。家族で共有したい場所や経験はまだまだたくさんあります。現代社会では、何が起こるか予測できないことが多く、不確定要素に満ちています。だからこそ、自分たちが心からやりたいことをしっかり楽しむことが大切だと思っています。そのためには、他人任せにせず、自分で責任を持って決断し行動することが重要だと考えています。娘にも、そのための知恵やメンタル形成を学んでほしいと願っています。