◆食べるスピードや内容。親の立場・視点で考えすぎていないか?

 はじめに、日頃の子どもの食事を振り返ってみたいと思うのですが、確認すべき対象は子どもではなく、見守る親自身のほう。

「ちゃんと食べられたか? 遊ばなかったか? 早く食べてくれたか?」という監視スタンスが強すぎないか? ということです。

 思うように食べてくれない子どもをどうにかしたいという気持ちには強く共感しますが、あまりに心配しすぎて、子どもだけでなく自分自身を厳しく追い詰めているとしたら、一度深呼吸してスタンスを変えてみるのがオススメです。

 厳しく叱っても、まじめな顔をして冷静に説明しても、子どもは期待通りにできるようにはなりません。

 子どもそれぞれに個性があり、食の好みは違いますから、まずはその子の好きな食べ物、よく食べてくれる時の食事を把握することからスタートしてみましょう。

 ここからは少食傾向や上手に食べられないお子さんへのヒントになりそうな工夫法をご紹介してみたいと思います。