今年も秋に生放送されるコント日本一決定戦『キングオブコント』(TBS系)の決勝進出者を決める準決勝が5・6日に東京・なかのZERO大ホールで行われた。

 史上最多となる3,139組のエントリーから、この日の準決勝に残ったのは35組。その中で、出色のウケをさらったうちの1組が、即席ユニット「トゥリオ」だった。

「トゥリオ」は『R-1グランプリ』(フジテレビ系)のファイナリストであるピン芸人・サツマカワRPGと、漫才コンビ・ひつじねいりの松村祥維、ストレッチーズの高木貫太による3人組。所属もそれぞれ、サツマカワはケイダッシュステージ、ひつじねいりはマセキ芸能社、ストレッチーズは太田プロダクションと、事務所の垣根を乗り越えたユニットとなっている。

 今年で17回目となる『キングオブコント』だが、これまでユニットによる決勝進出者はゼロ。というのも、コンビやトリオでの活動歴がないプロ同士のユニット参加は2021年に解禁されたばかり。

 その21年にはチョコレートプラネットとシソンヌの4人組ユニット「チョコンヌ」、マツモトクラブ、しゃばぞう、もじゃの3人組「マンプクトリオ」、間寛平と村上ショージのコンビ「ヤギとひつじ」、それに前年の『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)で大旋風を巻き起こした、おいでやす小田とこがけんの「おいでやすこが」が準決勝に進出。

 22年には吉住と岡野陽一のピン芸人ユニット「最高の人間」がファイナルに進み、23年にはあかつ、キンボシ、めっちゃ、ゆんぼだんぷカシューナッツという相撲芸人の「連合稽古」が準決勝を盛り上げたが、3人組ユニットでのファイナル進出となれば、史上初の快挙だ。そしておそらく、それは達成されるに違いない。

 お笑いファンの間では『キングオブコント』の準決勝は「日本一おもしろいお笑いライブ」としても知られている。この2日間、練り上げられたコントが35組計70本披露されたわけだが、個人的なファイナル進出予想を出しておきたい。去年も予想は出したが、けっこう外れている。

●当確、優勝候補