徳島県の中部にある神山町は、
「アーティスト イン レジデンス」
と呼ばれ、全国的に珍しい私立の起業家育成向け高専(10社の企業から10億づつ集めて、その利回りで学費は無料)、
町にない業種にアプローチしながら、空き家をリノベーションして誘致していく取組など魅力満載の町です。
ここに「産食率」で知られる食堂があります。
「産食率」とは、
地域で育て、
地域で食べている食堂内での割合のことで、この食堂が定め、定期的に測定しているらしい。
たいてい6割ほど。多い時は7割近いそうです。
私が伺った際のランチは、
つるむらさきと生姜のソースがかかった鯛のグリル、
ビーツのスープ、
イチジクのロースト、
ワサビ菜やラディッシュのサラダ、
窯で炊いたご飯にはホーリーバジル……
どれも美味しく、早食いの私が珍しく丁寧に口に運んでいました。
町内に鉄道はなく、お隣の徳島市からバスは出ているが1時間ほどかかるので、
自家用車かレンタカーでないと、なかなか訪れることはできない場所で、
¥1,900のランチは少し高く感じたのですが、
未来の農家などへの適正な対価を考えていくと「なるほどなぁ」と満席の店内を見ながら考えてしまいました。<text:イシコ>
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