ユーミンの愛称で知られる松任谷由実さんは超大物シンガーソングライターです。幼い頃から音楽と共に歩み、のちにCDアルバムの売り上げ総数で史上初の記録を打ち出すなど様々な記録も残しています。今回は松任谷由実さんの人気曲をまとめてご紹介します!

松任谷由実(ユーミン)の人気曲ランキングTOP10

名前:松任谷 由実(まつとうや ゆみ)
旧姓:荒井 由実(旧芸名)
ペンネーム:呉田軽穂(くれだかるほ)
愛称:ユーミン
生年月日:1954年1月19日(2019年現在の年齢/65歳)
出身地:東京都八王子市
事務所:雲母社
配偶者:音楽プロデューサー・雲母社社長/松任谷正隆

松任谷由実さんは老舗呉服屋の二女として生まれ、ピアノや三味線など音楽に触れ育ちます。14歳の時から作曲活動を始め17歳のときに作曲家としてデビュー、多摩美術大学在学中の1972年には荒井由実名義のCDシングル「返事はいらない」で歌手デビューも果たします。

その後はドラマ主題歌などでオリコンチャート1位獲得やミリオンヒットなどの偉業も成し遂げています。楽曲提供にも積極的で数々の名曲を生み出し、音楽業界を牽引する人気大物歌手へとなりました。

株式会社スタジオジブリ制作の長編アニメ映画への楽曲提供もしており、“ユーミンと言えばジブリ映画”というイメージを持つファンも増えました。1975年には、松任谷由実さんの音楽プロデューサーとしても知られる松任谷正隆さんと結婚しており、公私ともにパートナーを得ています。

今回は、そんな松任谷由実さんの人気の曲や最新アルバムなど活動情報をたっぷりお届けします!まずは人気曲をランキングにした10曲をご紹介します。

⑩DESTINY

『DESTINY』は、1979年12月1日にリリースされたアルバム『悲しいほどお天気』の4曲目に収録されています。シングルではないこの曲が広く知れ渡ったきっかけは、1988年から放送されたテレビドラマ「季節はずれの海岸物語」の主題歌に抜擢されたことでした。

うまく結ばれぬ切ない恋をしている女性の心を描いた心に響くラブソングです。曲のラストでは忘れることの出来ない相手と再会を果たした女性が、もう結ばれることはないという現実を悟ってしまうという切ない結末の歌詞が綴られています。

⑨守ってあげたい

『守ってあげたい』は1981年6月21日発売の17枚目シングルで、1981年11月1日に発売の12枚目のオリジナルアルバム『昨晩お会いしましょう』の5曲目にも収録されています。

松任谷由実さんはこの曲で第1回日本作曲大賞を受賞しました。映画主題歌や数社のCM曲起用、また時代を超えてカバーし続けられており、1980年代前半での松任谷由実さんの最大ヒット曲となりました。

⑧あの日にかえりたい

『あの日にかえりたい』は1975年10月5日に荒井由実さんとしてリリースされた、6枚目シングルです。オリコンチャートでは1位に輝き、1976年度の年間順位10位を獲得しています。テレビドラマ「家庭の秘密」の主題歌であり、ステレオやカメラなどのCM曲にも使われています。

歌手の徳永英明さんや布施明さん、国民的バンドのボーカル桑田佳祐さんなどの大物歌手に続々とカバーされている切ない名バラードです。青春時代の切ない恋を歌いあげています。

⑦Hello, my friend

『Hello, my friend』は1994年7月27日にリリースされた25枚目のシングルです。1994年夏の月9ドラマ「君といた夏」の主題歌として起用されました。オリコンチャートでは週間1位を2度獲得、ミリオンセラーも達成しています。

カップリング曲の『Good-bye friend』が元々同ドラマの主題歌の予定でしたが、イメージの合うようにと『Hello, my friend』へ作り変えられています。こちらは松任谷由実さんの友人で元レーシングドライバーのアイルトン・セナへ捧げる曲として知られています。

⑥ひこうき雲

『ひこうき雲』は1973年11月20日に荒井由実さんとしてリリースされた、ファーストアルバムの1曲目に収められています。この曲は松任谷由実さんが同級生の死を受けたことがきっかけで、高校を卒業する頃か大学生に成りたての頃に作られたそうです。

2013年には、宮崎駿監督のスタジオジブリ映画「風立ちぬ」の主題歌にも起用されました。2012年のジブリイベントでプロデューサーから公開打診を受け、後日正式に決まったことを松任谷由実さんが発表しています。

このオファー時に松任谷由実さんは「このために40年やってきたのかな」と喜びをあらわにしていました。ジブリ映画監督の宮崎駿さんも松任谷由実さんのファンということで相思相愛のなかでの起用となったそうですよ。

⑤卒業写真

卒業ソングの定番として長く愛され続けている『卒業写真』は、1975年6月20日発売のアルバム『COBALT HOUR』の2曲目に収録されています。コーラスグループのハイ・ファイ・セットのデビューシングルとして、荒井由実さん名義で書き下ろされた曲でした。

この曲をイメージにしたドラマなども作成されており、1991年のTBS系ドラマ「ルージュの伝言」や2010年フジテレビ系オムニバスドラマ『卒うた』などが放送されました。

④春よ、来い

『春よ、来い』は1994年から放送されたNHK朝の連続ドラマの主題歌として使われ、同年10月24日にシングル発売されました。後に音楽や国語の教科書でも掲載されるなど、その素晴らしさは文部科学省からもお墨付きとなりました。

2011年の東日本大震災発生後には『春よ、来い』を基にした支援プロジェクトをNHKと共同で立ち上げており、収益を全額寄付するという企画を行いました。

この曲は松任谷由実さんが販売したシングルで3番目に売れている曲であり、自身のライブでアンコールに使われるなどもしている人気曲です。

③ルージュの伝言

『ルージュの伝言』は1975年2月20日に発売された、荒井由実さん名義の5枚目のシングルです。オリジナルアルバム『COBALT HOUR』の5曲目にも収録されています。

この曲は、株式会社スタジオジブリ制作の劇場アニメ「魔女の宅急便」の主題歌に使用されており、1989年映画公開時には再ヒットしました。

もともと主題歌は映画のための書き下ろし曲を松任谷由実さんへ依頼していたそうですが、のちに既存からの選考となりました。そのため、「魔女の宅急便」には『ルージュの伝言』『やさしさに包まれたなら』の2曲が選出されています。

②真夏の夜の夢

『真夏の夜の夢』は1993年7月26日にリリースされた、松任谷由実さん24枚目のシングル曲です。TBS系列金曜ドラマ「誰にも言えない」の主題歌に抜擢され、衝撃的な内容のドラマヒットとともに『真夏の夜の夢』もシングルとして初ミリオンセラーを達成しました。

それまで松任谷由実さんを知らなかった世代にも広く聴かれるきっかけにもなった曲で、インパクトのあるテンポの良い情熱的な曲はカラオケでも人気が出ました。

①やさしさに包まれたなら

『やさしさに包まれたなら』は1974年4月20日にリリースされた、荒井由実さん名義の3枚目のシングルです。アルバムにも収録されており、『MISSLIM』にはアルバムバージョン、『YUMING BRAND』にはシングルバージョンがそれぞれ収められています。

元々はソフトキャンディ・不二家エクレアのCMのために書き下ろされた曲ですが、カントリー調のアルバムバージョンが、1989年アニメ映画「魔女の宅急便」のエンディングテーマに選ばれています。

“ジブリソング”として再脚光を浴びましたが、その後も長く愛されることとなり多くの歌手やグループにもカバーされました。2011年には女優の芦田愛菜さん、2017年には俳優の山﨑賢人さんと早見あかりさんらが歌われています。

【最新情報】2019年9月18日デジタルシングル「深海の街」

『深海の街』は、テレビ東京系「WBS(ワールドビジネスサテライト)」の新エンディングテーマとして配信リリースされました。

松任谷由実さんが3年ぶりに新曲を書き下ろしたとしても話題になった『深海の街』は、作詞で「夜の海を泳ぐ」という歌いだしがすぐに浮かんだといいます。

もともと番組のファンだったという松任谷由実さん。視聴者像を想像し、海外での経験や観ていたスポーツ、後輩アーティストなどから刺激を受けこの新しい曲が生まれました。曲には夫の松任谷正隆をはじめとする最高峰の演奏家たちがそろい踏み、創りあげられました。

インタビューで松任谷由実さんは『深海の街』について「この曲で次の入り口が掴めた」と語っています。手ごたえを感じた松任谷由実さんは2019年現在、39枚目のオリジナルアルバムの制作に取り掛かっています。また新たな境地を魅せてくれるのかファンの期待が高まりますね!