社会現象級の考察ブームを巻き起こした出世作から早1年。それから連ドラに出演するたびに“若返って”いるのが飯沼愛さんです。

今回は年間・約100本寄稿するドラマ批評コラム連載を持つ筆者が、飯沼愛さんの魅力に迫っていきます。

◆『VIVANT』で社会人を演じるも現在は女子高生役

現在21歳の飯沼さんは、2021年放送のオーディション番組『TBSスター育成プロジェクト「私が女優になる日_』(TBS系)で、9000人の応募者のなかから1位を獲得した逸材。同年の深夜ドラマ『この初恋はフィクションです』(TBS系)で主演してドラマデビューを果たし、2022年にも深夜ドラマ『パパとムスメの7日間』(TBS系)で主演するなど、キャリアを積んでいました。

そんな彼女が一躍脚光を浴び、知名度を爆上げしたのが昨年7月期放送の日曜劇場『VIVANT』(TBS系)。堺雅人さんや阿部寛さんといった“役者日本代表”といった猛者たちのなかで、表向きは商社勤務のOLながら裏の顔は天才ハッカーというキャラを熱演したのです。

『VIVANT』の次クールで放送された『マイ・セカンド・アオハル』(TBS系)では、真面目な女子大生としてレギュラー出演し、明るくポップなラブコメに彩りを添えていました。

そして今クールの『南くんが恋人!?』(テレビ朝日系)にて、満を持してGP(ゴールデン・プライム)帯ドラマで初主演を飾っているのです。

ちょっとおもしろいのが、彼女がブレイクしたきっかけとなった『VIVANT』以降の役どころ。『VIVANT』では社会人、『マイ・セカンド・アオハル』では大学生、『南くんが恋人!?』では高校生と、演じるキャラクターがどんどん若返っているのです。

◆『南くんの恋人』リメイク作でGP帯ドラマ初主演