◆意外と楽しめた、その理由は?

その年は沢田さんたちの立候補のおかげで役員がすんなり決まり、晴れて役員になった沢田さんは、知り合いの役員ママたちと子ども会の運営を楽しみながらやっていたそうです。

ですが、翌年の役員を決めるあたりから、暗雲が立ち込めます。

◆一番大変だった仕事とは…

「子どもの人数が少ないので、来年の子ども会の予想人数を把握するため、毎年冬に、翌年も参加するかどうかのアンケートを取ります。それと一緒に子ども会の役員ができるかどうかも一緒に聞くのですが、なかなか良い返事をもらえません。次の年に役員のなり手がいなくて困りました」

子ども会への入会は任意のため、役員を絶対にやりたくない人は、子どもが4年生になるタイミングで子ども会自体をやめてしまうのだそう。

アンケートには、3年生のときには「来年やります」と回答していたのに、いざそのときが来たら役員候補に挙がっていた人が退会してしまい、実質ゼロからの役員探しになってしまったのだそうです。

「子ども会の運営は、初めての経験で楽しかったですが、やはり時間もかかりましたし、小さい子どもの世話の合間を縫ってイベントの開催準備は大変でした。さすがに次の年もやりたいと思うほどではなかったので、役員が決まらずどうしようと慌てました」

結局、子ども会の会員名簿の中から、まだ役員をやっていない方に電話して、お願いして回ることに。そのうちなんとか数人は承諾してくれたものの、それでも人が足りず、翌年小学校に入学する予定の知り合いに声をかけてお願いしてやっと決まったそうです。

もう子どもが小学校を卒業し、沢田さんの娘は子ども会を退会しましたが、いまでも子ども会のチラシを見ると、来年の役員はすんなり決まったのかと心配になってしまうと言います。