宮城の味を手頃な価格でいただくのなら、ホテル【ANAホリデイ・イン仙台】の「カジュアルダイニング・シェフズテーブル(Casual Dining Chef’s Table)」がイチオシ。和洋の要素をとり入れたクリエイティブなメニューは味つけがとてもよく、地元の素材を使った魚料理やプリプリの牛タン、絶品のオニオンスープはまた食べに来たくなる美味しさです。

仙台の美味しい料理を体験できるレストラン

地元食材がふんだんに使われているので、旅先でのディナーにぴったり。もちろん宿泊者以外の利用も可能。地域住民にも人気のレストランです。

▲青葉通りや定禅寺通りのケヤキ並木で知られる「杜の都・仙台」。店内はケヤキの木から枝が伸びるイメージです

乾杯酒はスタッフがおすすめの地酒。仙台の中心市街地にある唯一の酒蔵、森民酒造本家の純米酒「森乃菊川」をチョイス。フルーティで透明感のあるちょっと甘めの味わいで、日本酒ビギナーの方にもおすすめです。

▲ホテルから徒歩10分ほどの森民酒造本家は、まさに地元の味

透明な枡にシャンパングラス。モダンにいただく日本酒の、粋な趣向を楽しみました

▲枡にこぼれる「もっきり」で提供

三陸で獲れた帆立の貝柱は、香味野菜と共に白だしの自家製ドレッシングでマリネ。ふわりと柔らかな帆立は甘味も感じられ、柚子の酸味や香りがアクセント。さっぱりといただきました。

▲「気仙沼産柚子が香る 三陸帆立貝柱のマリネ」 ¥700

シーザーサラダはスモールサイズを選びましたが、新鮮な野菜や生ハムなどがたっぷり。県内で生産される「蔵王チーズ」の、濃厚なパルミジャーノチーズを使ったドレッシングは、温泉卵が入って味わいがまろやかに。たっぷりかけていただきます。

▲「温泉卵と蔵王チーズのシーザーサラダ」 ¥800(スモール)

日本酒の様々な味を楽しむのなら、地酒の飲みくらべセットがおすすめです。普通酒、本醸造、純米酒の地酒3種を味わえる人気のセットで、日によってお酒が変わります。この日は「蔵王」、「鳳陽」、「一ノ蔵」が用意され、味の違いを楽しみました。

▲日本酒に迷ったら、おすすめは「飲みくらべセット」

石巻港で水揚げされたブランドサバ「金華サバ」を使ったセピーチェ(マリネ)も地元の味。石巻市の霊島・金華山の名を冠したマサバは、身が大きく脂がのって食べ応え十分。パセリの香りが爽やかな、酸味のあるソースでいただく地魚料理の逸品です。

▲「金華〆サバのセピーチェ パセリ風」 ¥650

一口飲むと、また食べに来たくなること間違いなしの絶品オニオンスープ。驚くほど濃厚な「蔵王チーズ」のモッツアレラチーズを使い、スープをたっぷり吸った仙台麩はふわふわの柔らかさ。2時間炒めたオニオンと1時間煮込んだスープは、甘味と旨味が凝縮する忘れられない美味しさです。

▲絶品の味。「仙台麩と濃厚チーズのオニオンスープ」 ¥600

その日の仕入れによってメニューが変わる「本日のお魚料理」は、香ばしく焼き上げたスズキのポワレ。グリルされたナスやズッキーニなどが添えられ、バーニャカウダとバジルのソースでいただきます。ふわっとソテーしたスズキの味わいや、魚の下に隠れているトマトの焼きリゾットの香ばしさなど、多彩な食感や味わいを楽しめる一皿でした。

▲「本日のお魚料理」はスズキのポワレ ¥1,400

締めの牛たんとともにいただいたのが、享保元年(1716年)、伊達藩の命により酒造りが始まった塩竃の阿部勘酒造「特別本醸造 四季の松島」。フルーティな香りにほどよい甘味の飲みやすいお酒です。

▲300mlのボトルで提供される「特別本醸造 四季の松島」

仙台に来たら外せないのが牛たんです。仙台を訪れると、お店に行って牛たん定食を頼みがちですが、こちらの牛タンはホテルクオリティで満足感タップリ。肉厚の牛たんは、ひと際プリプリと弾力のある歯ごたえで、とってもジューシー。様々な料理と共に楽しめるのもポイントです。青唐辛子の南蛮溝漬けで味の変化も楽しめるほか、仙台なすの漬物もさっぱりした酸味で美味しかったです。

▲「仙台名物 網焼き牛たん」 ¥2,000

「また来たい!」。そう思わずにはいられない【ANAホリデイ・イン仙台】の「カジュアルダイニング・シェフズテーブル」。どれを食べても味つけがよく、周辺に住む人たちもランチやディナーに訪れる隠れた名店です。宮城の味をぜひ楽しんでみてくださいね。<text&photo:みなみじゅん 予約・問:ANAホリデイ・イン仙台>