実際、櫻坂からは守屋麗奈、武元唯衣、松田里奈、田村保乃あたりがピンでも大活躍している。この勢いで、向井が俳優としてチャンスをつかむ可能性はあるのか?

「グループアイドルの番組で恋愛妄想企画は定番ですが、実はこれが大事。恥ずかしがったり、笑いに走ってしまうメンバーもいますが、きっちり役を演じきればしっかり後の仕事に繋がり、乃木坂でいえば、生田絵梨花や橋本奈々未はすぐにドラマの仕事が決まりました。ドラマの鉄則として、主演は“棒読み”でも許されますが、脇役に“大根”は許されない。スターは“立っているだけでOK”ですから。その点、あれだけナチュラルに演技できる向井は、ヒロインの友達役などにピッタリ。彼女は現役女子高生ですから、学園モノなどはチャンスでしょう」(同上)

 グループの歴史をたどれば、欅坂46からの改名という前代未聞の事態を経験した櫻坂。しかし、混迷の時期を超えてグループは成熟期を迎えつつある。

「欅坂時代はセンターが固定化され、メンバーのスキャンダルが続出。挙句の果てにグループ名を捨てるという決断に至りましたが、2期生は逸材揃いで華麗に復活し、さらに3期生からは山下瞳月が最新シングルでセンターに抜擢され、中嶋優月もバラエティに引っ張りだこで、グループの状態は大変良好です。6月に行われた東京ドーム公演も完全ソールドアウトでしたし、バラエティ番組での活躍ぶりは乃木坂や日向坂よりも上。2022年の紅白落選の屈辱は完全に拭い去りました」(前出・アイドルライター)

 今度はグループから人気俳優が誕生するか。